5月10日、アメリカ合衆国ユタ州プロモントリー(Promontory)で、大陸横断鉄道開通150周年の記念式典が開催された。セレモニーには日本を含む世界中から、大勢の人が参加したが、その“お目当て”の1つは、世界最大級といわれている蒸気機関車、“ビッグボーイ(Bigboy)”の姿を見ることだったのではなかろうか。 このビッグボーイは、第2次世界大戦中の輸送力増強を目的としてユニオンパシフィック鉄道が投入した機関車であり、なにしろ車軸の数は機関車本体だけで12軸、それに水と石炭を積むテンダーの7軸を足すと19軸もある。長さは40メートル以上。重さは約350トン……。どこをとっても日本の機関車の2倍から3倍の巨大さである。 現代でも世界中のファンを沸かせる 半世紀以上も屋外で保存されていたビッグボーイは、この日を目指して修復作業が続けられ、めでたく完成し、記念式典会場に馳せ参じた。そして、世界