「原発60年超」対応を決定 多数決で、反対意見も―規制委 2023年02月13日22時06分 原子力規制委員会の臨時会合で発言する山中伸介委員長=13日夜、東京都港区 原子力規制委員会は13日夜、臨時会合を開き、原発の事実上の「60年超運転」容認に向けた原子炉等規制法(炉規法)の改正方針を決定、法案を了承した。5人の委員のうち石渡明委員が反対を表明したが、山中伸介委員長は多数決を取った。法改正などの重要案件を多数決で決めるのは異例。 「60年超」運転に批判殺到 政府、原発政策転換へ押し切る 現行の炉規法では原発の運転期間は「原則40年、最長60年」と定められている。政府は規制委の審査などに伴う停止期間を算入しないことで、事実上の「60年超運転」を可能とする制度改正を目指している。 このため規制委は、原発の運転開始から30年以降は、10年ごとの認可を必要とすることを柱とした炉規法の改正方針を