2600年の時を経て、ついにエジプト学者たちが答えを見つけ出したようだ。1835年に初めてその包帯が解かれて185年がたった今年、これまで謎に包まれていた20代の女性のミイラ「タカブチ(Takabuti)」が、どうして早すぎる死を迎えたのか、その謎がついにわかったのだ。 イギリス、マンチェスター大学の発表によると、彼女はナイフで襲撃されて命を落としたという。つまりこれは、古代エジプト殺人事件なのである。 最新のDNA鑑定やCTスキャンを行った結果、他にも、タカブチの身体的特徴などが次々と明らかになった。彼女はエジプト人というより、ヨーロッパ人に近いという。 古代エジプトのミイラ「タカブチ」とは 「タカブチ」は、古代テーベ(現在のルクソール)で出土したミイラで、ナポレオン戦争後の激しいエジプトミイラ取引騒動に巻き込まれた。 トーマス・グレッグという裕福なアイルランド人が、1834年に「タカブ
