韓国では2020年4月15日に総選挙が行われますが、韓国のメディアを通して伝わってくる、選挙の様子がちょっとおかしなことになっています。 おかしなことになったきっかけは、今回の総選挙から適用される選挙制度が理由です。 韓国のメディアが日本語訳されたものだと、その選挙制度のことを「準連動型比例代表制」と表現しているのですが、準併用制と述べたほうが日本の選挙制度議論には適しているように思います。 その選挙制度がどのようなものかというと、以下のようなものです。 準連動型比例代表制:議席数300のうち現状の小選挙区253/比例47議席を維持しつつ、比例議席のうち30に「連動率50%」を適用するもの。比例で10%を得票した「政党A」は30議席を獲得できるという原則に基づき、同党が小選挙区で10人の当選者を出した場合、残る20議席を比例議席で補填する。 だが、連動率が50%なので、本来の20議席ではな