「フィリップ・コトラーは『マーケティングとは市場の創造だ』と言っています。(都会で需要のなくなった)日本旅館を、ラグジュアリーな(シティ)ホテルとして再び位置付けたい。世界に通用する日本旅館となること、それが「星のや東京」の使命であり、われわれの思いです」――会見の冒頭で、星野リゾートグループ代表の星野佳路氏はそう語った。 7月20日、星野リゾートは、東京都千代田区大手町に「星のや東京」を開業した。地下2階、地上18階、客室数84室、温泉も備えた近代的でラグジュアリーな”日本旅館”だ。宿泊料金は1泊1室当たり7.8万円(税・サービス料込み、食事別)からとなっている。 旅館の軒数はピークから半減した 国内各地で高級旅館やホテルを展開し、老舗旅館の再生実績も多い星野リゾート。これまで創業の地、軽井沢をはじめとした全国の観光地やリゾート地で事業を展開してきた。今回、開業した「星のや東京」は同社に