何かの脅威に対し、無防備なまま、ダメージを受けたとして。 次の3つのケースで、その意味は大きく異なると思うのです。 その事態を想定しなかった その事態を想定はしたが、対策を深く考えるには至っていなかった その事態を想定した上で、発生した場合には許容することにした 福島第一原子力発電所事故は、2番目のケースに近いのかな、と筆者は思います。 津波が来るかもしれないことを考えた人は、政治家や専門家の中にもいて、指摘はありました。 しかし、「津波が来たら事故が起こるかもしれない」と想定した上で、「その時はそれで、仕方ない」という社会的合意がなされていたわけでは、決してありません。 当時の規制基準が事象者に求めたのは、津波については「地震の随伴事象としての考慮」、重大事故発生時への備えについては「自主的な対策」。明確な基準がなく、対策が後手に回っていました。 何度となく耳にした「想定外」という言葉は
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