政府は16日、菅義偉首相の8日の記者会見で指名されなかった報道機関が、会見後に提出した質問に書面で回答した。本紙は東京五輪に関し、新型コロナウイルス緊急事態宣言下で、国民の健康を危険にさらすリスクを冒してまで開催する意義を尋ねた。首相は一部競技の無観客開催などの対策を挙げ、「対策を徹底し安心・安全な大会の実現に取り組む」と従来の主張を繰り返し、意義については答えなかった。
政府は16日、菅義偉首相の8日の記者会見で指名されなかった報道機関が、会見後に提出した質問に書面で回答した。本紙は東京五輪に関し、新型コロナウイルス緊急事態宣言下で、国民の健康を危険にさらすリスクを冒してまで開催する意義を尋ねた。首相は一部競技の無観客開催などの対策を挙げ、「対策を徹底し安心・安全な大会の実現に取り組む」と従来の主張を繰り返し、意義については答えなかった。
菅義偉首相は16日、共同通信社の単独インタビューに応じ、東京パラリンピックの観客対応について、新型コロナウイルスの感染を抑制した上で、観客を入れた形での開催に強い意欲を示した。「いくらかでも観客の中でできればいい」と述べた。最終的には政府や大会組織委員会などによる5者協議で決定することになるとも指摘した。新型コロナワクチンを希望する人への接種完了時期に関しては「10月から11月中の早い時期に終えたい」と語った。
今回、東京都・JOCとIOCが結んでいる「開催都市契約2020」を、経済評論家・佐藤治彦氏が改めて読んでみた。たしかに「中止する権利」は「IOCが有する」と書いてある、驚くべき契約書なのだがーー。(以下、佐藤治彦氏の寄稿) 錦織圭「(オリンピックの開催について)死者がこれだけ出ていることを考えれば、死人が出てまでも行われることではない」(5月10日、イタリア国際での会見) 大坂なおみ「オリンピックは開催してほしいけど、それ以上に大切なことがたくさんある。人々を危険にさらしているなら、今すぐ(開催するかどうか)議論すべきだと思う」(5月9日、同) とうとうトップアスリートからもこの夏の東京オリパラ開催について疑問の声が上がった。 7月の東京都議会選挙と秋までの総選挙を控える菅内閣にとって、東京オリンピック問題で失敗することは許されない。 今や2021年夏の東京オリンピック開催については、ほと
日本を訪問中のIOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長は16日、被爆地・広島市を訪れました。バッハ会長は「東京オリンピックは平和な未来への希望の光となるだろう」などとスピーチし、平和に向けた取り組みを進めるには東京大会の成功が必要だと訴えました。 東京オリンピックの開幕を前に日本を訪問中のIOCのバッハ会長は、16日午後、被爆地・広島市の平和公園を訪れました。 バッハ会長は湯崎知事や広島市の小池副市長の出迎えを受けたあと、雨が降る中、原爆慰霊碑に献花し黙とうしました。 続いてバッハ会長は原爆資料館を訪れ被爆した子どもの洋服などを見たあと、湯崎知事や6歳の時に被爆した梶矢文昭さんらと対談しました。 この中で梶矢さんが「原爆の火は3度あってはいけないが、聖火の火は長く続けてほしい。オリンピックの成功を祈る」と伝えたのに対し、バッハ会長は「すべての人類はここに来るべきだ。自分も被爆者とともに平
原爆慰霊碑に献花するIOCのバッハ会長(右)=16日午後1時31分、広島市中区の平和記念公園(撮影・高橋洋史) 東京五輪に合わせて来日中の国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が16日午後、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。被爆者と対面し、「東京五輪、パラリンピックがより平和な未来への希望の光になると確信している。五輪を通じて世界平和に貢献したい」とのメッセージを発した。核兵器の廃絶には触れなかった。 【画像】周辺では五輪反対デモ 新型コロナウイルス禍での五輪開催に賛否両論がある上、緊急事態宣言中の東京都との往来自粛を広島県が呼び掛ける中、歓迎一色にならない異例の被爆地訪問となった。東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長も同行した。 バッハ会長は平和記念公園に到着し、広島県の湯崎英彦知事、広島市の小池信之副市長の先導で慰霊碑に献花した。原爆資料館では被爆
東京都の小池百合子知事は16日、開幕まで1週間に迫った東京五輪について、新型コロナウイルスの感染状況が好転した場合には「希望されるお子さんたちに会場で、という思い」と、子どもの観戦に前向きな姿勢を示した。 小池氏は「子どもさんにとっては、目の前で競技が行われるのは一生ものだ。東京の子どもたちに、そういった場をみせてあげたいというのは誰もが思うこと」と説明し、区長などから子どもたちの観戦を望む声があることを例に挙げた。 ただ、コロナ感染状況は依然として厳しい。小池氏は「子どもたちの思い出、現場で楽しめるということができるかどうかは、これからの流れ次第だ」と改善した場合とした。重症者数や医療提供体制などを基準に判断するという。
政府と東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は15日、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者と判断された選手について、試合直前のPCR検査で陰性の場合は出場を認める方針を固めた。国内では濃厚接触者は14日間の待機が求められており、特例的な対応となる。 【写真】2回目のワクチン接種後の副反応、予想以上に年代間で差 政府と組織委が作成した対応方針によると、濃厚接触者と判断された選手には原則、毎日、鼻の粘液を採取する鼻咽頭PCR検査を実施する。その上で〈1〉個室で滞在、宿泊〈2〉練習や試合を除く外出禁止〈3〉食事は自室で1人でとること――などを条件に試合、練習への参加を許可する。
目まいがするのは……<光る波、白い砂。>という書き出しで始まった朝刊のコラムが、海水浴場が<開くべきか、開かざるべきか>シーズン本番を前に悩んでいることを取り上げていた。 僕も海水浴場のある町に住んでいるから事情はわかる。だから、<市町村によって結論>が分かれる悩ましさもわかるし、感染を心配する住民からの声で不開設を決めざるをえなかった自治体の<現実が切ない>という思いにも共感する。 <開こうとも開かずとも煩悶の夏である。>で結ばれていれば、そのまま次のページをめくっただろう。 ところが、である。末尾にもう一文ついていた。 <一方、五輪の準備は粛々と進む。その落差に目まいがする。> 一方? 海水浴場と五輪を並べて? 準備が粛々と進んでいることに? は? 朝から<目まい>がしたのはこっちの方だ。 最近、この手の物言いが多い。プロメディアでも、SNSなどの個人メディアでも、毎日目や耳にするほど
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が16日に広島を訪問する。76年前、米国で人類初の核実験「トリニティ実験」が行われた日だ。広島、長崎への原爆投下を決定的にし、核時代の道を開いた転換点はどんなものだったのか。そんな日に、コロナ禍も顧みず被爆地を訪問するIOCの五輪とは、本当に「平和の祭典」なのか。(中山岳、佐藤直子)
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