携帯電話向けソーシャル(交流)ゲームサイト「モバゲータウン」を展開するディー・エヌ・エー(DeNA)が、公正取引委員会の立ち入り調査を受けた。ソフト会社に対し、ライバルにゲームを提供しないよう拘束したという独占禁止法違反の疑いだ。同社は違法行為を否定し、業界関係者も「あえて危ない橋を渡る理由が分からない」と首をひねる。背景には、急成長してきた市場がバブル化し、早くも飽和状態に陥ったことがあるようだ。「法令違反はない」 「最後に、このことに触れずにステージを降りることはできない」 立ち入り調査から1週間後の12月15日に東京・銀座で開かれたゲーム開発者向け説明会。スカートに高いヒールのブーツを履いた南場智子社長は、数百人の聴衆が見つめる中、こう切り出した。 南場社長は「とても騒がせて、迷惑をかけた」と謝罪した上で、「法令に違反した事実はないと考えている」と容疑を否定した。 関係者によると、D