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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/noguchi (2)

  • なぜ「構造改革論」が消えたのか

    <日の経済論壇をかつて支配した構造改革主義の政策命題が、現実そのものによって反証された> 日経済に長期不況が定着しつつあった1990年代末から2000年代初頭の経済論壇を席巻したのは、何よりも「構造改革論」であった。テレビでは当時、ダウンタウンの松人志が缶コーヒーを手にしながら「構造改革のキモは改革を構造することではなくて構造を改革することやね」としたり顔で語るコマーシャルがよく流されていた。そうした他愛もない禅問答のようなセリフを単なるシャレでなくて深い意味があるかのように勘違いさせてしまうような空気が、当時は確かにあった。 ところで、筆者は以前のコラム「黒田日銀が物価目標達成を延期した真の理由」(2016年11月25日付)の中で、黒田日銀が2%インフレ目標の達成を実現できずにいるのは、2014年4月に実行された消費税増税による予想外の消費減少という問題以上に、実際の完全雇用失業率

    なぜ「構造改革論」が消えたのか
    WATERMAN
    WATERMAN 2018/06/03
    的を得たテキスト。構造改革主義者の主張どおり日本の経済低迷が供給制約起因であれば、異次元金融緩和を行っても失業率が下がるのではなくインフレが加速するはずということ。問題は供給制約ではなく需要管理。
  • 健全財政という危険な観念

    <インフレ・ギャップが拡大してもいない中で行われる増税などの緊縮策は、1997年や2014年の日の消費税増税がそうであったように、経済を確実にオーバーキルし、時には致命的な景気悪化をもたらす> 経済の一ジャンルに、「財政破綻」とか「国債暴落」というものがある。その内容はどれも大同小異であり、債務の対GDP比などを示しながら、日の財政状況が他国と比較していかに悪いかを読者に印象付けた上で、日経済には近い将来、国債の暴落、金利の急上昇、政府財政の破綻、円の暴落、預金封鎖、ハイパーインフレなどが起きると「予言」するというものである。 こうしたの多くは、事実上は「トンデモ」に近いものではあるが、それらをすっきりと論破することはなかなか難しい。というのは、質的に同様なストーリーを語っておきながら、表面的には真面目な専門書として書かれているようなも数多く存在しているからである。さら

    健全財政という危険な観念
    WATERMAN
    WATERMAN 2017/06/27
    誤った予測をしたエコノミストや財務省が、なんの責任も問われていないことが、無責任な財政破綻論が野放しになっている原因なんじゃなかろうか?
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