久しぶりに実家に帰ることにした。 独り立ちするまで実家には18年間住んでいたが、ここ2年ほど帰省していなかったせいで、どんな家だったか記憶があいまいになっている。 我々は、実家のことをどれほど覚えているのだろうか。自分の記憶力を明らかにするため、実家をぬり絵にすることにした。 思い出の実家はかなり黄色い 実家のぬり絵を作るため、まずは実家から家の写真を何枚か送ってもらった。 どの部屋を塗るか迷ったが、人に見られるなら客間がいいだろうと思い、「床の間のある客間」の写真をチョイス。 カラー写真をできるだけ見ないようにしながら知人に転送し、白黒の写真に変えてもらう。 いろんな人の手を借りて出来上がった実家のぬり絵。 この時点ですでに「床の間にこんなにモノあったっけ?」「かけ軸なんかあってたっけ?」という疑問が次々と湧いてきたが、その気持ちを押し殺し、色エンピツでがしがし塗っていく。 小学生のとき