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ブックマーク / rockridge.hatenablog.com (29)

  • Firefox 60の性能は1年前とは別物 Chromeを視界に捉える - Mozilla Flux

    当ブログでは、Firefoxの延長サポート版(ESR)のメジャーアップデート時期を開発の区切りとみて、Web上で実行可能なベンチマークの測定結果を公開している。今回は、Firefox 60のパフォーマンスをFirefox 52およびChrome 66と比較する。 検証を行った具体的なバージョンを挙げると、32bit版Firefox 52.7.4(ビルドID:20180427222832)、64bit版Firefox 60.0 RC2(ビルドID:20180503143129)、それに64bitChrome 66(バージョン:66.0.3359.139)である。Firefox Quantumのリリースに伴ってマルチプロセス機能(e10s-multi)が全面的に有効化され、その前に64bit版への移行も開始された。今回のテストではそれらの点が反映されている。 動作環境についてだが、OSは64

    Firefox 60の性能は1年前とは別物 Chromeを視界に捉える - Mozilla Flux
  • Firefox 58でWebAssemblyの起動を大幅に高速化 - Mozilla Flux

    WebAssemblyは既にメジャーなブラウザすべてでサポートされており、その用途も、たとえばGoogle Earthが移植されるなど、ゲームに限られなくなってきている。もっとも、これまではダウンロード後のコンパイルに時間がかかるという問題があった。Firefox 58では2つの新技術でこの問題に対処し、WebAssemblyアプリケーションの起動を大幅に高速化する。 Making WebAssembly even faster: Firefox’s new streaming and tiering compiler – Mozilla Hacksによれば、1つ目の新技術はストリーミング(Streaming)という。ダウンロードの完了を待たずにコンパイルを開始するもので、この技術WebAssemblyのファイル形式と相性がいい。単一のファイルのうち、最初にコード部分がダウンロードされる

    Firefox 58でWebAssemblyの起動を大幅に高速化 - Mozilla Flux
  • Firefox 58以降も続く高速化と応答性向上 2018年もパフォーマンス2倍が目標 - Mozilla Flux

    2018年も飛躍的進歩へ Firefox Quantumのリリースは大きな注目を集め、そのスピードの速さと軽快さは、多くのユーザーから驚きをもって迎えられている。一方、非難の声が一部にあるのも事実だ。いわく、Chromeと同程度の速度でChrome互換の拡張機能が使えるだけであれば、Firefoxを選ぶ理由がない、と。 だが、Firefoxが2017年に達成した高速化を、2018年も達成するとしたらどうだろう。Mozilla Corp.でSenior Vice President, Firefoxを務めるMark Mayo氏は、「今年(2017年)Firefoxのパフォーマンスは2倍になった。2018年も再び2倍にするのが暫定的な目標だ」と米CNETの取材に対し答えている。同社のFellowを務めるDavid Bryant氏(Emerging Technologiesグループの事実上のトッ

    Firefox 58以降も続く高速化と応答性向上 2018年もパフォーマンス2倍が目標 - Mozilla Flux
  • Firefox Quantum雑感 - Mozilla Flux

    "Firefox Quantum"という名称 Mozillaの公式ブログその他を読むとFirefox QuantumはFirefox 57「だけ」の別名に見えるが、実際には数バージョンにわたって使用される名称だ。Photon UIのブラッシュアップはFirefox 59の開発サイクルが終わるまで続くという話があるので、Firefox 60からは元通り数字で呼ばれるんじゃないだろうか。 Firefox 57は、Mozilla Corp.の社運を賭けたといっても過言ではないくらい大きな節目のバージョンになるので、盛り上げるために呼び名を工夫したいのはわかる。が、Quantumプロジェクトの達成度からいうと中途半端な印象だ。今できる高速化を詰め込んだQuantum Flowが成功したので、格好はついたものの、Firefox 57の時点で有効化されたのはQuantum CompositorとQua

    Firefox Quantum雑感 - Mozilla Flux
  • Mozillaが反ChromeのスタンスでFirefoxのマーケティングキャンペーンを展開へ - Mozilla Flux

    新キャンペーンの開始 Mozillaは、米国時間の2017年5月24日、"browse against the machine"と銘打ったFirefoxのマーケティングキャンペーンを開始した。Mozilla Corp.でDirector of Product Marketing, Firefoxを務めるEric Petitt氏が"Browse Against the Machine"というブログ記事で明らかにしたところによれば、このキャンペーンは、明確に反Chromeのスタンスを採用する。 キャンペーンの名称は、Rage Against the Machineというアメリカのロックバンドの名前をもじったもののようだが、最近のGoogle機械学習に力を入れていることを踏まえているとみられる。ここでいう"the machine"はChrome=Googleの象徴であり、ユーザーを呑み込もうと

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  • 速報:Firefox 55でDeveloper Editionの廃止が決定(追記あり) - Mozilla Flux

    Auroraチャンネルの廃止 4月1日だがエイプリルフールのウソ記事ではない。Mozilla Corp.でFirefox release management leadを務めるSylvestre Ledru氏は、米国時間の2017年3月31日、Firefox 54を最後にAuroraチャンネル(Developer Edition)を廃止する旨を明らかにした(Project Dawn or the end of Aurora)。Mozillaは2月のFOSDEM 2017で、Nightlyの品質が十分ならAuroraは不要になるとアピールしていたが、筆者の予想を超えた早さで実現する運びとなった。 Auroraチャンネルの廃止に伴い、そのままだと製品版のリリースが前倒しになるため、Firefox Nightly 55の開発サイクルを通常の2サイクル分とすることで調整を図る。具体的には、2017

    速報:Firefox 55でDeveloper Editionの廃止が決定(追記あり) - Mozilla Flux
  • デスクトップ版Firefox 57で拡張機能はWebExtensionsベースに限定化 - Mozilla Flux

    Mozillaは、Add-ons in 2017 | Mozilla Add-ons Blogにおいて、Firefox 57のリリース(2017年11月28日:米国時間)に伴い、デスクトップ版ではWebExtensionsベースの拡張機能だけを読み込む措置を執る旨を明らかにした。XUL/XPCOMベースやAdd-on SDKベースの拡張機能(レガシー拡張機能)は、一切利用できなくなる。この措置を確実なものとするため、Mozilla Add-ons(AMO)では、Firefox 53のリリース(2017年4月18日:米国時間)に伴い、新規の拡張機能を登録する場合にWebExtensionsベースでないと受け付けなくなる。 現時点でのスケジュールは、Add-ons/2017 - MozillaWikiに詳しい。それによれば、Firefox 53のリリース時点で具体的に実施される措置は、AMOに

    デスクトップ版Firefox 57で拡張機能はWebExtensionsベースに限定化 - Mozilla Flux
  • MozillaはQuantumプロジェクトで過去と訣別し、未来に賭ける - Mozilla Flux

    次世代のWebエンジンを構築 Mozillaが最近発表したQuantumプロジェクトは、Firefoxのエンジン部分にあたるGeckoを次世代のWebエンジンへと進化させ、パフォーマンスの飛躍的進歩(quantum leap:直訳は量子跳躍)をもたらす*1。Mozilla Corp.でHead of Platform Engineeringを務めるDavid Bryant氏が"A Quantum Leap for the Web"(和訳)と題する記事でそう発表し、かなりの反響を呼んだ。日でもIT関係のメディアで多数取り上げられており、目にされた方も多いだろう。 Quantumプロジェクトの進展に伴い、GeckoにはServoの成果が取り込まれていく。ServoはMozillaが2012年ころから開発してきたブラウザエンジンの試作品であり、Rust言語によって構築されている。必然的に、Ge

    MozillaはQuantumプロジェクトで過去と訣別し、未来に賭ける - Mozilla Flux
  • Firefox 48から一部環境でマルチプロセス機能(e10s)が有効化 Firefox 53で完全実施へ(再追記あり) - Mozilla Flux

    アドオンをインストールした環境は対象外 Firefox 48リリース版では、ついにマルチプロセス機能(e10s)の有効化が開始される。ただし一部環境では、という留保つきだ。有効化された環境では、Webページを閲覧中にクラッシュやハングが発生しても体が巻き添えにならないので、安定性が向上する。 対象にならない環境を挙げておくと、まずは近々サポート対象外となるOS X 10.6/10.7/10.8のほか、クラッシュ率上昇の問題を抱えるWindows XP(Bug 1275039)はまるまる除かれる。また、アドオンをインストールしている場合も対象外となり(Bug 1250744)、e10sが有効の状態でアドオンをインストールすると、Firefoxの再起動によりe10sが無効になる(Bug 1232274)。さらに、アクセシビリティツールが動作している場合(Bug 1198459、Bug 126

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  • Mozilla、Microsoft、Operaが拡張機能のコアAPIの標準化を提案 - Mozilla Flux

    Mozilla、Microsoft、Operaの三社は、2016年5月2日(米国時間)、W3CのBrowser Extension Community Groupのメーリングリストにおいて、ブラウザの拡張機能におけるコアAPIやマニフェスト、パッケージを標準化することを共同で提案した。今後はGitHubで仕様を公開するとともに、Twitterアカウントでも情報を発信していくようである。 今回の共同提案に至る経緯を補足する記事として、Dev.Opera — For a Better Extensions Ecosystemがある。Operaは、2013年7月時点で、ベンダー中立的なブラウザアドオン用パッケージフォーマットである「NEX」を提唱しており、将来的にはフォーマットの策定作業を標準化団体において行っていくとしていたが、ようやくその努力が実った形だ*1。 現時点で、以下のようなコアAP

    Mozilla、Microsoft、Operaが拡張機能のコアAPIの標準化を提案 - Mozilla Flux
  • ElectronアプリがGecko上で動く未来 - Mozilla Flux

    Mozillaは、Electron APIをGecko上で動作させるためのラッパを開発中で、その開発プロジェクトはElectron(電子)を踏まえてPositron(陽電子)と呼ばれている。今のところまだElectronベースのアプリを走らせることができるまでには至っていない。 ElectronはChromiumとNode.jsを利用しているが、ChromiumのところにGeckoを代入するとして、Node.jsはどうするのか。その回答がSpiderNodeで、こちらはMozilla製JavaScriptエンジンであるSpiderMonkey上でNode.jsを動作させることを目的としたプロジェクトである。 V8以外のJavaScriptエンジンにNode.jsを移植するといえば、MicrosoftのChakraCoreが有名だ。2016年1月に取り組みが発表され、注目を集めた。Spide

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  • Firefox 44にアップデートするとはてなブックマーク拡張が動作しない(再追記あり) - Mozilla Flux

    Firefox 44がリリースされ、アップデート可能になっているが、アップデート後に再起動してみると、はてなブックマーク拡張(バージョン2.3.8.1-let-fixed)が全く動かなくなっている。過去記事・Firefox 44はアドオン互換性に要注意で懸念していた事態が現実化してしまった。近日中に公式修正版が提供されると信じているが、それまで同拡張が使えないのは不便極まりない。 有志による修正版を導入すれば、当面の問題をしのぐことができる。まずはabout:configの画面を開いて、xpinstall.signatures.requiredの設定をfalseに変更し、未署名の拡張機能を有効化しよう。次に、修正版が公開されているGitHubのページへ移動する。ここからの手順は、過去記事・はてなブックマーク拡張の使い勝手を取り戻す(追記あり)で紹介したとおりだ。 「ファイルからアドオンをイ

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  • Windows向け64bit版Firefox 43が正式公開 一部のベンチマークでは32bit版を上回る結果も - Mozilla Flux

    Windows向け64bit版Firefox 43が正式に公開され、スタンドアローン型インストーラ(フルインストーラ)が『各国語版のFirefoxをダウンロード』のページから入手可能になっている。当初の計画からすると9か月近い遅れではあるが、ようやくフェーズ1を達成した。なお、サポート対象はWindows 7以降に限られており、Vista以前だとインストールも起動もできない。 Firefox 42の時点では、利用可能なNPAPIプラグインはFlashとAdobe EMEに制限されていたが、Firefox 43においてSilverlightが追加された(Bug 1225293)。もっとも、Firefox 64-bit for Windows Available | Future Releasesの中で、Mozillaは、2016年末までに(一部を除き)NPAPIプラグインのサポートを打ちきる

    Windows向け64bit版Firefox 43が正式公開 一部のベンチマークでは32bit版を上回る結果も - Mozilla Flux
  • 速報: MozillaがPocket(旧Read It Later)をFirefox本体に統合(追記あり) - Mozilla Flux

    「あとで読む」系サービスとして有名なPocket(旧Read It Later)が、Firefox体に統合されることが判明した(Bug 1155467)。正式発表は行われていないものの、2015年6月2日(米国時間)にリリース予定のFirefox 38.0.5が統合のターゲットとされており、近日中にMozillaからアナウンスがあるとみられる。 Pocketとは Pocketは、サンフランシスコに社を置くRead It Later, Inc(以下RIL社)が提供するアプリケーションおよびサービス。RIL社による概要の説明は、以下のとおり。 Pocket は、面白い記事やビデオ、その他のウェブコンテンツを「後の楽しみに保存しておきたい」という人のため、ネイト・ウィーナーにより2007年に設立されました。一旦 Pocket に保存されると、コンテンツのリストが—携帯電話やタブレット、コンピ

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  • 最近のFirefox Nightlyで困ったこと(追記あり) - Mozilla Flux

    Firefox Nightly 36を使っていて困ったことが2つある。1つは暫定的に問題を回避したが、もう1つはいまだに悩みの種だ。 Flashプラグインのクラッシュが頻発 Nightlyで新しいWebページを開いた際、Flashコンテンツが含まれていると、しばらくブラウザごとハングした後でプラグインがクラッシュする。たまにクラッシュしないこともあるが、たいていの場合は使用に堪えない。 原因は、Windows版Nightlyのビルド環境がVisual Studio 2013(VS2013)に移行したこと(Bug 1061335)にある。従来のVS2010と比較してビルド時間が短縮され、リンク時に仮想メモリを消費し尽くす問題も解決される(参照)など、移行のメリットは大きいのだが、Flashプラグインが保護モードでうまく動作しないという思わぬ副作用があった。 開発元のAdobeも問題を把握して

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  • Firefoxのリリース間隔が変更へ 2014年5月下旬リリースのFirefox 30から9週ごとに(追記あり) - Mozilla Flux

    Firefoxは、現在6週に1回リリースされており、Chromeと似たサイクルとなっているが、これが9週に1回へと変更されそうだ。Mozillaのリリースマネージメントチームを統括するAlex Keybl氏が、mozilla.dev.planningの「Coupled Train Model」スレッドにおいて、新しいリリースサイクルを提案した。 新サイクルでは、開発版の中心であるNightlyチャンネルに9週を割り当てる。一方、Auroraチャンネルは2週でBetaチャンネルに移行し、以後の7週はBeta版と併存する。そして、Betaチャンネルも7週でリリースチャンネルに移行し、残りの2週は正式版と併存する。従来は6週ごとで綺麗に切り分けられていたため、あたかも前の列車の到着を待って次の列車が発車するような形であったが、新サイクルでは上記のように併存期間が設けられることから、「連結列車モデ

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  • 三世代のFirefox ESRを比較する - Mozilla Flux

    Firefox 24のリリースとともに、延長サポート版(ESR)も更新された。ESR自体は法人向けという位置付けだが、Mozillaの開発者が安定性に影響しないよう新機能の投入をESRの公開後に設定するなど、その公開が開発の節目として捉えられている面もある。パフォーマンスを測定・比較するにもいいタイミングだろう。 前回ベンチマークの結果を記事にしたのは、Firefox 10のとき。そこで、今回は32bit版のFirefox 10.0.12、Firefox 17.0.9そしてFirefox 24.0のESR三世代を比較の対象とした。ユーザーエージェント文字列は以下のとおり。 Firefox 10:Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64; rv:10.0.12) Gecko/20100101 Firefox/10.0.12 Firefox 17:Mozilla/5

    三世代のFirefox ESRを比較する - Mozilla Flux
  • 意外な高速化を遂げたFirefox 10 - Mozilla Flux

    Firefox 10の主な新機能といえば、アドオンの互換性確認の柔軟化やユーザーインターフェイスの改良、Web開発者向けツールの拡充などが中心で、処理の高速化はあまり意識されていない。Firefox 9の型推論(Type Inference)のように目立ったところがないからだろう。だが、ベンチマークを用いて性能を測ってみると、けっこう改善されていることがわかる。 実際の数字を見てみよう。比較対象は、以下のとおりWindows 7 SP1(64bit版)上で動作する32bit版のFirefox 9.0.1とFirefox 10.0。新規プロファイルを初期設定のまま利用し、アドオンはすべて無効化するが、プラグインはShockwave Flash 11.1(r102)だけを有効にした。使用したハードウエアは、CPUがIntel Core i5-2410M 2.30GHz、GPUがIntel HD

    意外な高速化を遂げたFirefox 10 - Mozilla Flux
  • Firefox 12・13でシステム要件の見直しへ - Mozilla Flux

    (2012/01/28追記) mozilla.dev.apps.firefoxのスレッド『Firefox Support for Windows 2000 Coming to an End』において、Firefox 13から、Windows版に関し文に記したとおりシステム要件の変更を行うと発表された。Firefox 12での変更は見送られた形だ。Mozillaの調べによると、この変更で影響を受けるユーザーは全体の0.4%だという。なお、Firefox 13 Nightlyは当初からMicrosoft Visual C++ 2010でビルドしたものが提供される予定である。 Firefox 12あるいは13でシステム要件が見直され、Windows版ではWindows XP Service Pack 2以降が対象になりそうだ。また、Mac版でもMac OS X v10.6(Snow Leopa

    Firefox 12・13でシステム要件の見直しへ - Mozilla Flux
  • 型推論の実装は高速リリースサイクルの試金石だった - Mozilla Flux

    Firefox 9の目玉機能であるJavaScriptの型推論(Type Inference:TI)。この機能をリリース版に投入できたことによって、ようやく当に高速リリースサイクルを維持するめどが立ったといっても過言ではない。それくらい、TIの実装は開発プロセスにおいて重要なチャレンジだった。 話は2011年8月上旬に遡る。同年6月にJavaScriptエンジンのモジュールオーナーを継いだMozillaのDavid Mandelin氏が、mozilla.dev.planningニュースグループに1のスレッドを立てた。『Shipping Type Inference and Other "Irreversible" Changes』と題されたそのスレッドにおいて、Mandelin氏は、TIの導入に当たって開発プロセス上の課題があると指摘した。 TIはJavaScriptエンジン全体を通じ

    型推論の実装は高速リリースサイクルの試金石だった - Mozilla Flux