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パラシュート・ネコ 日記 日記 » 一般 11月8日、上京した折に、知人から枝廣淳子・内藤耕氏の『入門!システム思考』(2007)講談社現代新書をいただいた。素晴らしい内容で、実に啓発されるところが多かったのだが、一点、目が釘付けになってしまうようなエピソードが紹介されていた。あまりに面白く、それ以外の内容をすべて圧倒し忘れさせてしまうような話題。パラシュート・ネコだ。 簡単に言うと、それは、こういう物語だ。 時代は今から半世紀ほど前。1950年代にボルネオのダヤク族たちは、マラリアで苦しめられていた。そこで、世界保健機関(WHO)は、マラリアの媒介となる蚊を根絶するためにDDTを散布する。ものの見事に蚊は一掃されてマラリアは減るのだが、DDTが殺したのは蚊だけではなかった。 例えば、寄生バチがいなくなる。ハチは村人の萱葺き屋根を食べるイモムシの数をコントロールしている。だから、調整弁のハ
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