「清水の舞台から飛び降りる」 という言い回しがあります。 成功しないのはもともとと考え、 思い切って大きな決断を下すたとえとして使われます。 「清水」は、「きよみず」で京都の清水寺のこと。 実際に、清水の舞台から「飛び落ち」ていたひとたちがいました。 それは、主に願いをかなえる願掛けだったとか。 そうした飛び落ちについて記された塔頭・成就院に伝わる 「清水寺 成就院日記」の翻刻版第1巻が、刊行されました。 元禄7年(1694)から文久4年(1864)までの170年間に わたって日記はつづられていて、 全部で220冊にもなるんだそう。 当時の京都の町内の出来事がこまなく、詳しく記されていて、 当時の暮らしぶり、人々の価値観などを知ることができる 貴重な資料。 その中に、飛び降りも37件ほど書かれていて、それによれば、 飛び降りした人は、全部で234人にのぼるとか。 第1巻には元禄7年(169