文明が興って以来、傭兵たちは戦場の帰趨(きすう)を決める重要な役割を担ってきた。 アレクサンダー大王の遠征から米軍によるイラク侵攻まで、しばしば戦争はいずれの陣営にも心からの忠誠心を持たないであろう雇われの兵士たちの手に委ねられていることがある。 だが、最も手強い戦闘力であるにも関わらず、彼らの存在が歴史の中で語られることは稀である。 さて、現在の傭兵は歴史的な存在とは少々変質しているようだ。 かつては傭兵は、報酬目当ての荒くれもの集団というイメージがあったが、現在では洗練され、組織化された戦闘集団となっており、機動性を生かした少数精鋭の特殊部隊として、世界各地の紛争地に派遣されている。 それでは、世界的にその名を知られる軍事企業10社を見てみることにしよう。