2010年には多数のスマートフォンが発売されたが、「スマートフォンはまだ市民権を得るに至っていない」と中田氏は話す。「赤外線通信ができない、おサイフケータイが入っていないなど、従来のスマートフォンでは今ケータイで普通に使っている機能がありません。だからといって、2台持つのはちょっと……と思う人や、名前は聞いたことはあるけど、スマートフォンで何ができるのかが分からないという人は多いでしょう。そうした壁を取り払えば、スマートフォンは使いやすい潜在性を秘めているので、そこに注力しました」(中田氏) IS03でシャープが掲げたのが「スマートとネクスト」というコンセプトだ。「(従来の)ケータイにもアプリを追加できますが、スマートフォンに比べると機能が限定されていて、基本的にプリセットされている機能を使い続ける必要があります。そうしたケータイの安心感を継承させながら、使いやすさをもっと訴求できないか。
S003のカメラの画素数は1209万だが、他社の夏モデルも12Mピクセル相当のカメラを搭載した機種が多いことに加え、ユーザーによっては最大サイズで撮るメリットが乏しいことを考えると、画素数自体のインパクトはそれほど大きくはない。 その中でソニー・エリクソンがこだわったのは「フラッシュ」だ。S003は世界初となる超高輝度フラッシュ「PLASMAフラッシュ」を搭載。このフラッシュは電流を“蓄電”できるのが特徴。新開発の「スーパーキャパシタ方式」の蓄電池にためた大容量の電流を放出することで、従来のフォトライト搭載機と比べて約48倍の明るさで撮影できる。柏崎氏によると、デジカメとの比較はしていないものの、本家Cyber-shotのフラッシュと比べても遜色のない明るさを実現できたという。 高輝度フラッシュといえば、デジタルカメラに搭載されている「キセノンフラッシュ」が思い浮かぶ。キセノンフラッシュを
“60コマワンセグ”はKCP3.0だから実現できた――「BRAVIA Phone S004」の進化点:開発陣に聞く「BRAVIA Phone S004」(1/2 ページ) auの2010年夏モデルとして発売されたソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「BRAVIA Phone S004」は、新しいプラットフォーム「KCP3.0」を採用した意欲的なモデルだ。1GHzのCPUを搭載したチップセット「Snapdragon」を備えており、快適な動作速度を実現。ワンセグ映像のコマ数を4倍の60フレーム/秒にする「モーションフローLite」や高速お出かけ転送に対応するなど、“BRAVIA Phone”として映像機能にも力を入れた。また「BRAVIA Phone U1」(以下、U1)に引き続き、IPX5/IPX7の防水性能もサポートしている。 S004は、ディスプレイが縦と横に開閉するデュ
ITmedia 海外でも同時に発売するグローバル端末として、Xperiaのデザインでこだわった点を教えてください。 鈴木氏 2010年に発売するソニー・エリクソン端末は、デザインコンセプトを世界全体で統一してきました。我々が考えるデザインの基本は「Human Centric(ヒューマンセントリック:人間中心)」ですが、これにエモーショナルな部分を加えたいと考えていました。 そこで考えたのが、「Human Curvature(ヒューマンカーバチャー:人間的な曲線)」と、「Precision by Tension(プレシジョンバイテンション:緊張感による精密さ)」という2つの要素です。前者は裏面のなだらかな曲線や、側面のS字ライン、後者はフラットなディスプレイ面などで表現しています。これら2つを合わせて感情に訴えるとともに、使いやすさにつながる造形を目指しました。 ITmedia 日本のケータ
スピードが命――Androidと組織横断のチームで実現した「Xperia」の“心地よさ”:開発陣に聞く「Xperia」(前編)(1/3 ページ) 4月1日にNTTドコモが発売したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のスマートフォン「Xperia」には、“コミュニケーションエンターテインメント”というコンセプトのもと、メールやSNSなどの履歴を一元表示できる「Timescape」や、端末とWeb上の音楽、写真、映像をシームレスに表示できる「Mediascape」といった独自のユーザーインタフェースを搭載した。フルワイドVGA(480×854ピクセル)対応の4.0インチ液晶や810万画素カメラを装備するほか、1GHzの高速CPUや上り最大2MbpsのHSUPA、無線LANにも対応するなど、スペックの高さにもこだわった。 Xperiaは通常の商戦期ごとのモデルとは別に単独でドコモが
“Xperiaブランド”を主力にする――Sony Ericssonのグローバル戦略:Mobile World Congress 2010(1/2 ページ) Mobile World Congressでは「Xperia X10 mini」「Xperia X10 mini pro」と「Vivaz Pro」を発表し、2010年のラインアップをさらに充実させた英Sony Ericsson。日本では現在、au向けに「Walkman Phone」「Cyber-shotケータイ」「BRAVIA Phone」などを供給しているほか、NTTドコモから4月に発売予定の「Xperia」も記憶に新しい。同社はグローバル市場ではどのような戦略で端末事業を推進していくのだろうか。スウェーデンのSony Ericssonでグローバル商品企画の統括を務める伊藤泰氏に話を聞いた。 ITmedia グローバル市場ではどのよう
2008年11月にソフトバンクモバイル(以下、ソフトバンク)向けの初号機「SoftBank 830CA」を発売したカシオ計算機。2009年2月にはEXILIMケータイ「SoftBank 930CA」を投入し、着実にソフトバンクユーザーの認知度を高めている。 カシオ日立モバイルコミュニケーションズ 第二事業部 企画チームの西尾豊一氏 同社がソフトバンクに参入した理由は? au向けとは異なる戦略を採るのか? ソフトバンク向け端末の商品企画を牽引する西尾豊一氏に話を聞いた。 新規参入を決めたのは旧ボーダフォン時代 ――まず、ソフトバンクへの参入を決めた経緯について聞かせてください 今後伸びていく通信方式としてW-CDMAを手掛けていくべきでは、という話はかなり前からありました。2005年頃だったと思いますが、当時のボーダフォンの方とつながりが持つことができ、そこから具体的な準備に入りました。 ―
“Walkman Phone”シリーズの第2弾として登場したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「Walkman Phone, Premier3(プレミアキューブ、以下Premier3)」は、「ミュージックスタイル」「シアタースタイル」「ケータイスタイル」という3つのスタイルにより、音楽や映像サービスの“聴く/観る/拡がる”を満喫できる。 「Walkman Phone, Premier3」。本体カラーはスパークリングゴールド、パッショネイトピンク、ノーブルブラックの3色。スパークリングゴールドには、キラキラ光るフレークを入れ、パッショネイトピンクには偏光感を出して色の深みを強調。ノーブルブラックはいわゆる“ピアノブラック”で、側面の帯状の部分はXminiの「ブラックブラック」と同色となる 一足先に発売された「Walkman Phone, Xmini」は、“ウォークマンありき
春モデルで型番を一新し、「サービス・機能特化型」と「ライフスタイル型」の2つのシリーズを打ち出したau。前者は、ペットネームでの展開となり、従来以上に世界観を強く打ち出していくという。春モデルでは、ソニー・エリクソンの「Walkman Phone, Premier 3 (プレミアキューブ)」が、サービス・機能特化型モデルに該当する。この機種は、W44S以来となるデュアルオープンスタイルを採用し、「ダイレクトエンコーディング録音」などの機能にも対応した意欲作だ。 Premier 3 はどのようなコンセプトで作られたのか。また、開発陣はこの機種にどのようなこだわりを持っているのか。ソニー・エリクソンで商品企画を担当した宮澤氏、デザイン担当の鈴木氏、ソフトウェア担当の平澤氏、プロジェクトマネージャーの田上氏、機構設計担当の大内氏の5名に、お話を伺った。 ■ ケータイでの音楽をもっと身近に カラー
カシオがソフトバンク向けモデル第2弾として発表したのは「EXILIMケータイ SoftBank 930CA」。809万画素CMOSカメラを搭載し、カシオケータイとしては初のスライド機構を採用したハイエンドモデルだ。 カシオ日立モバイルコミュニケーションズ・第二事業部 企画チームの西尾豊一氏(上段左)、同企画チームの中澤優子氏(中段右)、デザインを担当したカシオ計算機・開発本部 デザインセンター 第四デザイン室の杉岡忍氏(下段左) au向けモデルとの差分はどこにあるのか? 同じEXILIMブランドを冠するにあたりこだわったポイントは? 商品企画に携わったカシオ日立モバイルコミュニケーションズ・第二事業部 企画チームの西尾豊一氏と中澤優子氏、そしてデザインを担当したカシオ計算機・開発本部 デザインセンター 第四デザイン室の杉岡忍氏に話を聞いた。
2006年春に大ヒットしたW41CA以来、毎年春にユーザーニーズの高いトレンドスペックとデザインを融和させた端末をリリースしているカシオ計算機。au初のタッチパネル対応機として注目を集める2009年春モデルの「CA001」も、その流れを継承している。しかし、今回のCA001には、タッチ操作用UIの採用や大幅なデザイン変更など新しい試みも随所に見受けられる。 カシオ日立モバイルコミュニケーションズ・カシオ営業グループ マーケティングチームの高木健介氏(上段左)、第一事業部 商品企画チームの佐合祐一氏(中段右)、カシオ計算機・開発本部 デザインセンターに所属するデザイナーの花房紀人氏(下段左) カシオ営業グループ マーケティングチームの高木健介氏、商品企画チームの佐合祐一氏、そしてCA001のデザインを担当したデザイナーの花房紀人氏に、CA001の開発背景を語っていただいた。
CA001 au向けの春のカシオ端末というと、W41CA以来、バランスの取れたスタンダードモデルが発売されてきた。今春のCA001もスタンダードモデルではあるのだが、au初のタッチパネルディスプレイ搭載モデルとなっている。 タッチパネル搭載でスタンダードモデルがどう変わったのか。今回は開発を担当したカシオ日立モバイルコミュニケーションズのカシオ営業グループ マーケティングチームの高木健介氏と、同社 第一事業部 戦略推進グループ 商品企画チームの佐合 祐一氏、カシオ計算機の開発本部 デザインセンター 第四デザイン室の花房 紀人氏に話を聞いた。 ――まずは製品のコンセプトからお聴かせください。 カシオ日立モバイルコミュニケーションズの高木氏 高木氏 CA001はau初のタッチパネル対応ケータイとなります。ただ、商品の見せ方としては、タッチだけ前面に出すのではなく、むしろ通常の2軸ヒンジケータイ
「EXILIMケータイ W63CA」のカメラ機能は“ここ”が進化した:荻窪圭が聞く「EXILIMケータイ W63CA」(1/2 ページ) 2007年8月にカシオ計算機の初代EXILIMケータイ「EXILIMケータイ W53CA」が登場してから1年。2008年秋冬モデルとして11月に発売されたのが「EXILIMケータイ W63CA」は、カメラをはじめとするさまざまな機能をさらにグレードアップして登場した。 基本的なデザインは前モデルのW53CAを受け継いでいるが、中身はどれほど進化したのか。カシオ日立モバイルコミュニケーションズ 第一事業部 戦略推進グループ 商品企画チームの本間敦氏、開発設計本部 ソフト設計グループの田谷亮氏、開発設計本部 ハード設計の北村貴哉氏に話を聞いた。 「EXILIMケータイ W63CA」。カラーはシャインピンク、アイスホワイト、チタニウムゴールド、メタルグリーンの
「AQUOSケータイといえばサイクロイド」というイメージが定着しているが、W64SHはスライド機構を採用した新しいタイプの「AQUOSケータイ」だ。そこでシャープ 通信システム事業本部 パーソナル通信第三事業部 商品企画部の谷 健氏に、新スタイル誕生に関する背景や、機能についてお話を伺った。 ■ 開発経緯 ――W64SHはすでに販売が開始されていますが、感触はいかがでしょうか。 谷氏 おかげさまでかなりご好評いただいているようです。もともと20代~30代の男性を意識して作ってはいるんですが、意外にもマーズレッドが20代女性に人気なようで、女性の中でも40%が20代の女性という状況です。 ――なるほど。ではあらためて今回のW64SHの開発コンセプトを教えてください。 谷氏 去年から今年にかけて、動画市場と大画面高画質ディスプレイ市場への期待が非常に高くなってきています。また、去年の暮れから今
auの秋冬モデルの中で、「W63CA」のカラーリングは、カメラ然としたデザインもあってか、かなり鮮烈な印象を残す。EXILIMのブランド名を冠し、デジタルカメラとケータイという2つの顔を持つ「W63CA」の開発について、カシオ 開発本部 デザインセンター 第四デザイン室 花房紀人氏、カシオ日立モバイルコミュニケーションズ 第一事業部 戦略推進グループ 商品企画チーム リーダー 本間敦氏、カシオ日立モバイルコミュニケーションズ カシオ営業グループ マーケティングチーム 高木健介氏にお話を伺った。 ■ 開発経緯 ――W63CAはすでに発売されていますが、反響はいかがでしょうか。 高木氏 EXILIMケータイは今回で2代目になりますが、初代W53CAは女性比率が約4割と他のCAモデルと比べると高く、W63CAも同じ傾向にあります。コアターゲットを女性で設定していたので、ある程度は想定していたんで
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