[ロンドン 21日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 仏ルノーと日産自動車<7201.T>の「鬼ごっこ」。日産の西川廣人社長は、鬼のルノーをしばらくかわすことはできるが、最終的にはつかまってしまう恐れがある。 今のところ西川氏は、フランス政府が強く後押しし、日産株43%を持つルノーと、それなりの「間合い」を取ることが可能だ。日産の前会長カルロス・ゴーン被告は昨年11月、会社の資金を不正に使用したとして逮捕され、共謀が疑われているグレッグ・ケリー被告とともに取締役会を追われた。その結果、日産取締役会において親ルノー派は劣勢となった。残る7人の取締役のうち3人は、日産がルノーとの関係を築いた1999年よりもずっと前からその椅子に座り続け、あと1人は経済産業省OBだ。 ゴーン被告の下で集中が進んだ権限の分散化を図っている西川氏は、ルノーの影響力を削る上で、今から夏の株主総会までの期間を