正直この秘技を皆さんに明かすべきかどうか、3日3晩悩みました。 もしこの技を全ての学生が使えるようになってしまったら、研究室における勢力図は一気に書き換わってしまうだろうからです。 これまで大学の教員たちは、権力や研究費、単位や怖そうな見た目、はては何だか物知りそうな雰囲気、といったことを盾に、議論において学生たちを圧倒してきました。 いくら「サイエンスの議論において上も下もない」と声高に言ってみたところで、この和をもって尊しとなす国で育ってきた学生たちは、どうしても発言する時に教員の背後にあるそのようなもろもろを意識してしまうことでしょう。 研究室は教員にとってホームグラウンドであります。 教員が買い集めてきた教科書、購入してきた実験機器らに囲まれ、教員の好みの研究テーマを研究する場所であります。 そんなところで教員と学生の議論が繰り広げられるとどうなるか。 教員の言葉一つ一つに説得力が
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