あいちトリエンナーレへの補助金不交付を巡り対立する萩生田文部科学大臣(右)と大村愛知県知事。大村氏は法廷闘争も辞さない構えだ (c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 文化庁が「あいちトリエンナーレ」への補助金を不交付にすると決めた。萩生田文科相と大村知事の対立構図は、臨時国会での与野党対立と相似形をなす。AERA 2019年10月14日号に掲載された記事を紹介する。 * * * 文化庁が、採択を決めていたあいちトリエンナーレへの補助金7800万円を、後になって全額不交付にすると決めた。 「これはあの加計問題と同じく、『萩生田案件』だ」 不交付が明らかになった直後、ある野党幹部はそう語った。萩生田とは、先の内閣改造で初めて大臣ポストを得た萩生田光一文部科学大臣だ。 「この決定は安倍首相も同意し進められている。加計問題では『官邸は絶対やると言っている』『総理は平成30年4月開学とおしり