2007年9月23日のブックマーク (4件)

  • 伊藤計劃『虐殺器官』 - logical cypher scape2

    文芸における2007年 というのは、もしかすると歴史に残る年になるのではないかと思い始めてきた。 佐藤友哉の『1000の小説とバックベアード』三島賞受賞 東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生』刊行*1 第137回芥川賞ならびに直木賞ノミネート作のリストを見ても、ちょっと今までとは違う雰囲気を出している。 そして、何より早川SFがすごい。 ほんの数年前であれば、講談社ミステリが文学の世界を揺さぶっていた。 だが、少なくとも今年に限って言えば、間違いなく早川SFだ。 つまり、円城塔の『Self-ReferenceENGINE』であり、宇野常寛の「ゼロ年代の想像力」であり、そしてこの伊藤計劃『虐殺器官』だ。 『虐殺器官』 裏表紙に書いてある解説には「近未来軍事諜報SF」とある。 最初は、まあ面白そうだけど別に買わなくてもいいや、くらいであった。 どこかのブログで、攻殻っぽいかも、と書かれており、

    伊藤計劃『虐殺器官』 - logical cypher scape2
    YOW
    YOW 2007/09/23
    >攻殻好きな人が「近未来軍事諜報SF」などを無邪気に楽しもうと思えばえらい目にあう。思わぬ毒を盛られる羽目に陥る。行くも地獄、戻るも地獄。イーガン的苦悩とディストピアを非常にうまくこね上げている。
  • 正学校論 - 猿゛虎゛日記

    http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20070919/p1についての話です。 アルジェリアがフランスの植民地だったころ、アルジェリアの独立という考えは非常に「ラディカル」なものだったわけです。そして、今ある植民地体制は悪いが、「今とは異なる(より良い)植民地体制」を考えようとした「良心的」フランス人もたくさんいた。彼らを、サルトルは「新植民地主義の欺瞞」と批判しました。サルトルは 良い植民者がおり、その他に性悪な植民者がいるというようなことは真実ではない。植民者がいる。それだけのことだ。 と言っています*1。 「植民地のない世界」は、当時としては非常に「非現実的」なものに思えたでしょうが、現在、「植民地のない世界」が非現実的である、などと考える人はほとんどいないのではないでしょう。それと同じように、「学校が存在しない世界」だって非現実的とは決め付けられない。常野さ

    YOW
    YOW 2007/09/23
    >反・反戦派は反戦派に対し、「そもそも戦いは人間の本能」という大きな話をもってきて批判するが、この話の展開の仕方もそう見える<「抵抗」批判言説は、もっとしっかりした流れがあると思う。主権論など
  • Secuencia de Mats Ek

    YOW
    YOW 2007/09/23
    この舞台良いなあ。Alexander Ekman。人民服を着た愛しいネズミたち。
  • 「殺せ」の否定は、 - 囚人のジレンマλ[λ] ?

    →殺す という命令、の否定。 命令の助動詞※「Beshi」と許可の助動詞「Yoshi」を捏造定義すると、 文章命題レベルで綺麗に解ける。(様相論理になる) *1 「Beshi」と「Yoshi」とを次のように相互関係定義すると、様相論理が応用できて便利。 ①   殺すBeshi   ⇔ 殺さ ない でYoshi ということはない ②   殺してYoshi  ⇔ 殺さ ない Beshi ということはない ①の両辺を否定すると、 ①'   殺すBeki ではない ⇔ 殺さ ない でYoshi この左右どちらかが解答。(QED) 〔 ちなみに、②の両辺を否定しとくと、便利な式が得られ。 〔②'  殺してYoku ない ⇔ 殺さ ない Beshi 「殺すな」の否定 は、殺さない という命令 の否定。つまり、 殺さ ない Beshi ということはない ②より、 殺してYoshi (QED) (まとめ)

    「殺せ」の否定は、 - 囚人のジレンマλ[λ] ?
    YOW
    YOW 2007/09/23
    >命令と許可とを併せて、"権力関係"という全体集合を形造る。最初に命令ありき!?<政治思想は「いかに自覚的・無自覚に服従してるか」を視る。SMクラブの女王様は「してもしなくてもいいわ」とプレイ引っ張るべし。