2007年9月25日のブックマーク (3件)

  • 「第1回 精神病院大国、ニッポンと刑法39条 ――芹沢一也インタビュー 其の一」 日刊!ニュースな本棚|Excite エキサイト : ブックス(文学・書評・本のニュース)

    芹沢一也(せりざわ・かずや) 1968年東京生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程を修了。研究分野は大正期を中心とする近代日思想史。著書に『〈法〉から解放される権力』(新曜社)、『狂気と犯罪』(講談社+α新書)など。知る人ぞ知るイケメン学者でもある。 公式サイト 記念すべき連載第1回は、呉智英や宮崎哲弥といった学問通を唸らせた『狂気と犯罪』の著者、芹沢一也氏。刑法39条の話を皮切りに、日における「狂気」の歴史と思想、自身の学問の方法論までを語ってもらいました。 ――無知でお恥ずかしいんですが、芹沢さんの『犯罪と狂気』を読んではじめて日が精神病院大国だということを知りました。 芹沢 じつは意外に知られていないんですよ。かなりの識者であっても、日が世界最多の精神障害者の入院患者をもつ国であることを知らなかったりします。人によっては、アウシュビッツと旧ソ連の強制収容所と日

    YOW
    YOW 2007/09/25
    >刑事裁の精神鑑定というのは意味がないと思う。歴史的に精神医学は、公衆衛生、社会防衛の主体として形作られてしまっていて、その中で近代の刑事システムが出来ているから、構造的に巻き込まれてしまった。
  • 「第2回 精神医学は「狂気」排除のシステム形成に加担してきた——芹沢一也インタビュー 其の二」 日刊!ニュースな本棚|Excite エキサイト : ブックス(文学・書評・本のニュー

    芹沢一也(せりざわ・かずや) 1968年東京生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程を修了。研究分野は大正期を中心とする近代日思想史。著書に『〈法〉から解放される権力』(新曜社)、『狂気と犯罪』(講談社+α新書)など。知る人ぞ知るイケメン学者でもある。 公式サイト ――『狂気と犯罪』では、精神医学が治安維持の主力プレーヤーになる歴史、精神障害者が特別な存在として処遇されるに至った歴史、そしてそれを支えてきた「思想」を見事に摘出されていますね。 明治初期から中期にかけては「狂気」の処遇に対してまったく力をもっていなかった精神医学が、明治40年前後を転機として司法に強力に介入していく。そして、当時数の少なかった精神病院の設立を正当化するために、「人道主義」と「治安意識」はいびつな形で結びついてしまった。その結果、精神医学は、精神障害者を「犯罪予備軍」に仕立て、ありもしない「狂気」

    YOW
    YOW 2007/09/25
    >明治時代の史料から見る「犯罪者の誕生」:日本の刑法で裁判官が「犯罪者の人格」を考慮した上で量刑。法定刑の幅が異様に広い>僕は100%フーコー派の人間。ツールとしてフーコーを使ってる
  • 芹沢一也「第2回 精神医学は「狂気」排除のシステム形成に加担してきた——芹沢一也インタビュー 其の二」 日刊!ニュースな本棚|Excite エキサイト : ブックス(文学・書評・本

    芹沢一也(せりざわ・かずや) 1968年東京生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程を修了。研究分野は大正期を中心とする近代日思想史。著書に『〈法〉から解放される権力』(新曜社)、『狂気と犯罪』(講談社+α新書)など。知る人ぞ知るイケメン学者でもある。 公式サイト ――おっしゃるように、フーコーを使いこなしているって意外と少ないような。なぜなんでしょう。 芹沢 まず、単純に時間がかかる(笑)。たとえば、医学雑誌を明治時代のものからめくるだけで、膨大な時間がかかりますよね。史料はあちこちに散っているし。一方では方法論の問題で、言説分析、ディスクール分析というのは…… ――ちょっとお待ちを。まず「言説分析」「ディスクール分析」の説明からお願いします。 芹沢 ものすごく単純化していうと、「言葉」がありますよね。誰かが書いたの中の言葉、あるいは誰かがしゃべっている言葉とか。

    YOW
    YOW 2007/09/25
    >精神医学と刑法学・刑事政策の領域が交錯するところに、危険な「狂気」という概念が生まれたから、精神医学と刑法学・刑事政策の歴史を同時に扱える絵柄(:領域を横断)しなければと。