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2020年3月21日のブックマーク (5件)

  • 海があった頃の火星は寒冷ではなく、温暖・半乾燥な気候だった

    火星に送られた探査機や探査車によって得られた情報から、かつて火星の表面には海ができるほどの水が存在していたと考えられています。今回、海が存在していた頃の火星は「温暖かつ半乾燥の気候だった」とする研究成果が発表されました。 ■当時の火星は海ができるほどには温暖で、雨も降っていた海や湖があった頃の火星を描いた想像図(Credit: NASA / Goddard Space Flight Center)現在の火星の表面はとても乾燥していますが、かつては海ができるほどの水が液体として存在していたと考えられています。液体の水が存在していた環境下で形成されたとみられる地形なども見つかっていますが、これらが「温暖な気候のもとで形成された」のか、それとも「寒冷な気候で氷河の一部がとけることで形成された」のかについては、はっきりしていませんでした。 今回、Ramses Ramirez氏(東京工業大学地球生命

    海があった頃の火星は寒冷ではなく、温暖・半乾燥な気候だった
  • オリオン宇宙船の初飛行に向けて洋上回収作業の訓練も進む

    オリオン宇宙船のクルーモジュール回収訓練の様子。3月14日撮影(Credit: NASA/Tony Gray)NASAの有人月面探査計画「アルテミス」で使用される新型宇宙船「オリオン」は、大気圏に再突入したあと太平洋に着水することでミッションを終了します。今年に予定されている最初の無人テストミッション「アルテミス1」に向けて、オリオン宇宙船の回収訓練が実施されました。 今回実施された回収訓練「Underway Recovery Test-8(URT-8)」は、アルテミス1のミッションを終えて帰還したオリオンの回収作業を念頭に行われました。カリフォルニア沖の太平洋上で番さながらに実施された回収訓練の支援にはアメリカ海軍の輸送揚陸艦「ジョン・P・マーサ」があたり、艦尾の開口部から引き込んだクルーモジュールをウェルドックと呼ばれる艦内の格納設備に収容する手順などが、実物大の模型を使って確認され

    オリオン宇宙船の初飛行に向けて洋上回収作業の訓練も進む
  • 水星の地殻から揮発性物質が失われた形跡、生命体探査にも関わる発見

    「太陽系で地球以外に生命が存在する、あるいは存在したことが期待できる天体は?」と聞かれれば、火星、エウロパ、エンケラドゥスといった惑星や衛星の名前をあげる人が多いでしょう。今回、そのリストに「水星」が加わることになるかもしれない研究成果が発表されています。 ■カロリス盆地の裏側にある地形、衝突のずっと後まで形成活動が続いていた水星探査機「メッセンジャー」が撮影した水星(表面の物性によって色を強調したもの)。問題の地域は画像中央付近に明るく写るカイパー・クレーターに向かって下~右下にかけて広がっている(Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington)太陽系の惑星のなかでも太陽に一番近く、昼の表面温度は摂氏400度まで上がり、夜は摂氏マイナス1

    水星の地殻から揮発性物質が失われた形跡、生命体探査にも関わる発見
  • スペースX、スターリンク衛星を打ち上げ。トラブルがありながらも軌道投入成功

    スペースXは3月18日、ファルコン9ロケットの打ち上げを実施し、衛星ブロードバンド「スターリンク」60機の軌道投入に成功しました。 当初は3月15日に実施する予定でしたが、ロケットエンジン「マーリン1D」の出力問題が発覚し、調査のため3日間延長していました。ブースターは過去に4回利用されたもので打ち上げ準備は慎重に進められていたものの、今回の打ち上げ時に9基のマーリン1Dの内、1基が途中で停止してしまうというトラブルに見舞われています。スターリンク衛星の軌道投入に影響することはありませんでしたが、2月17日に続きブースターの回収ミッションは失敗したようです。 60機のスターリンク衛星が追加投入され、合計362機(テスト機体2機)となりました。スペースXは400機の衛星で狭いエリア、800機で十分なエリアをカバーできるとしており、2020年内には初期対応エリアとしてアメリカやカナダでサービス

    スペースX、スターリンク衛星を打ち上げ。トラブルがありながらも軌道投入成功
  • 宇宙で使う望遠鏡を3Dプリント。生き物の様な設計手法を利用

    金属のパーツを組み合わせて作ったこの生き物のようなものはいったい何でしょうか? これはESA(欧州宇宙機関)がリードするチームが作った望遠鏡で、3Dプリントで作られたものです。望遠鏡は3つのメインパーツと、2枚の鏡を含む9つのパーツでできていて、アルミニウム合金の土台にプリントされています。この望遠鏡は地球大気を観測する衛星「Sentinel-5P」の装置「Tropomi」の前身となったものですが、NASAのミッションで使用されているオゾン監視装置(OMI)は2.8キログラムであるのに対しこちらは0.76キログラムで、測定の品質を落とさずに約73%も軽量化されています。 OMI、そしてTropomiを作ったドイツの研究所「TNO」のFloris van Kempen氏によると、3Dプリントの技術により複雑な構造の装置を少ないパーツで作ることができ、軽量化、設計・組み立て・テストを行うコスト

    宇宙で使う望遠鏡を3Dプリント。生き物の様な設計手法を利用