【香港】米国が先端半導体や製造装置の中国向け輸出を規制したことは、急成長してきた中国半導体企業の一部に大きな打撃を与える可能性がある。先端技術分野で米国に追いつくことを目指している中国にとっても、足踏みを迫られることになりそうだ。 米商務省は7日、中国が目標を実現する上で不可欠な最先端半導体や製造装置の輸出を認可制にすると発表。先端技術の対中輸出を制限する従来の規則を大幅に強化した。 今回の規制は、スマートフォン(スマホ)やパソコン、データサーバーなどに幅広く使用される先端半導体の製造装置や、パソコンなどに使われる基本的な演算処理用半導体を製造する装置、先端半導体そのものも対象となる。 この規則の影響がどこまで及ぶかは未知数だ。一つには、米当局が輸出申請をどれほど厳しく審査するかに左右されそうだ。また、規制の抜け穴を防ぐには、同盟国が米国と足並みをそろえて同様の規制を導入するかどうかがカギ