十勝の大樹町のベンチャー企業が開発を進めているロケットの燃料に、家畜のふん尿からも生成されるメタンを主成分とするLNG=液化天然ガスを利用することを決め、専用のエンジンの開発に乗り出しました。 大樹町のベンチャー企業インターステラテクノロジズは、再来年以降の打ち上げを目指して、超小型の人工衛星を投入できるロケット「ZERO」の開発を進めています。 会社によりますと、「ZERO」の燃料にこれまで使ってきたエタノールではなく、メタンを主成分にしたLNGを使うことを決めたということです。 メタンは、温室効果ガスの排出が比較的少なく、宇宙開発の分野で次世代の燃料として注目されています。 会社はJAXA=宇宙航空研究開発機構などと協力してLNGを使ったエンジンの開発に着手していて、3月15日にはエンジンを5秒間燃焼させる実験に成功しました。 今後、燃焼実験を重ねて、実用化のめどをつけたいとしています
インターステラテクノロジズ株式会社(以下、IST)は、軌道投入用ロケット「ZERO」の燃料としてメタンを主成分としたLNGを選定したことを発表しました。 ZEROはISTが開発をすすめるロケットで、高度500kmに100kg以下のペイロードの投入が可能です。これにより、低コストでの超小型衛星を打ち上げを目指しています。 そして推進剤としてLNGを採用した理由として、比推力の高さ、安定した供給、環境負荷の低さ、タンク/機体の小型化、運用の容易さ、低コストをあげています。なお、現在運用されている観測ロケット「MOMO」では、安定性の高いエタノールが推進剤として利用されています。 また、ISTが本社をかまえる北海道大樹町では、畜産からのバイオガスの生産が盛んです。このことから、将来的にロケット燃料を地産地消していくことも検討。 ISTはJAXAや室蘭工業大学と協力し、メタンを利用したロケットエン
インターステラテクノロジズ株式会社(本社:北海道広尾郡大樹町 代表取締役社長:稲川貴大、以下IST)は、次世代燃料として注目されるメタンを主成分としたLNGを、超小型人工衛星の軌道投入用ロケット「ZERO」の推進剤として選定したことをお知らせします。 各国の宇宙事業でも注目の、次世代推進剤LNGを選定 これまでISTでは常温炭化水素系燃料であるエタノールなどを用いて、推進系の研究開発や観測ロケット「MOMO」の打上げ運用を行ってきましたが、次世代推進剤として各国で研究開発が進むメタンにも以前より着目してきました。メタンは、供給の安定性が高く、化石燃料の中では温室効果ガス(GHG)の排出が比較的少ないという特徴を持ちます。また、ロケット開発においてメタンは、液体酸素/液体水素推進系燃料と比較して密度が大きい為、タンクの小型化が可能で、断熱も液体水素に比べ容易です。液体水素より揮発しにくく軌道
インターステラテクノロジズ株式会社は1月2日、小型ロケット「MOMO5号機」の打ち上げを当面延期することを発表しました。 MOMO5号機は昨年12月29日に打ち上げられる予定でしたが、「上空風の予報が打ち上げに条件に満たさないため」などが原因で延期を繰り返していました。また、予備日の最終日である3日迄の打ち上げを目指していましたが、機体に搭載されている通信系統で発生した不具合の原因究明や対策に時間を要し、予備日内の打ち上げを断念しました。 新たな打ち上げ予定日に関しては1月3日現在の情報では未定となっています。決定次第、インターステラテクノロジズ公式サイトのプレスリリースや、なつのロケット団公式Twitterアカウント(なつのロケット団公式/Interstellar Technologies, Inc.)にて発表される模様です。
インターステラテクノロジズ株式会社(本社:北海道広尾郡大樹町 代表取締役社長:稲川貴大)は、観測ロケット「MOMO 5号機」の打上げを北海道大樹町にて実施する予定でしたが、機体に搭載した電子機器で発生した不具合の原因究明および対策のため1月3日(金)までのウィンドウでは打上げを行わないことを決定いたしました。 新たな打上げ機会については、あらためて公式プレスリリースおよびSNSにてお知らせいたします。 当社は今後も観測ロケット「MOMO」や衛星軌道投入用ロケット「ZERO」をはじめとしたロケット開発・ロケット打上げサービスの確立に邁進してまいります。 観測ロケット「MOMO5号機」打上げ延期のお知らせ
インターステラテクノロジズが開発する観測ロケット「MOMO5号機」のクラウドファンディングプロジェクトが、資金調達に成功しました。 MOMO5号機は高度100キロメートルを目指す観測ロケットで、「インフラサウンドセンサ」といった化学実験装置だけでなく、ロケットの炎でたこ焼きスイーツ「たこパティエ」を焼き上げる実験も行います。 また3号機が高度113.4キロメートルに到達した一方、4号機は打ち上げに失敗しました。そのため、5号機では量産化に向けてロケットの信頼性を高めるとしています。 MOMO5号機の具体的な打ち上げ時期はまだ発表されていませんが、2019年冬のミッション実施が予定されています。また、打ち上げは北海道の大樹町から実施されます。 今回のクラウドファンディングプロジェクトは、目標額の900万円を超える約1000万円が集まりました。また集まった金額の一部は、ALSの治療方法を見つけ
インターステラテクノロジズ(IST)は11月26日、都内で記者会見を開催し、観測ロケット「MOMO5号機」のミッションを発表した。今回搭載するのは、企業4社、個人1名のペイロード。打ち上げ時期については、今冬であることが明らかになった。MOMOはこれまで、4機とも春~夏の時期に打ち上げており、冬期は今回が初めて。 観測ロケット「MOMO5号機」のイメージCG(提供:IST) なぜ寒さが厳しい冬に打ち上げるのか MOMOは、全高9.9m、直径50cmの小型液体ロケット。高度100km以上の宇宙空間に、30kg程度のペイロードを送り込む能力がある。2019年5月の3号機で、日本の民間ロケットとしては初めて、高度100kmに到達。7月の4号機は通信系のトラブルにより惜しくも失敗したものの、5号機がもし年内に打ち上げられれば、今年3機目ということになる。 同社は今後、2020年より、MOMOの量産
2019年11月26日、北海道大樹町に本拠を置く民間ロケット開発企業インターステラテクノロジズ株式会社(IST)は、観測ロケット「MOMO(モモ)」5号機の打ち上げ計画とスポンサー企業、ミッション計画を発表した。個人を含む7団体の支援を受け、2019年5月のMOMO3号機打ち上げ以来の高度100キロメートルを超える飛行を目指す。 MOMO5号機の計画を発表するインターステラテクノロジズ株式会社の稲川貴大社長(左)と堀江貴文氏(右)。撮影:秋山文野観測ロケットMOMOは、人工衛星を軌道上に投入するためではなく、ロケットそのものが宇宙を飛びながら搭載した機器による観測、実験などを行うためのロケット。気球が到達できる高度は約50キロメートル、ほとんどの人工衛星が飛行する高度は高度250キロメートル以上(多くが400キロメートル以上)であるため、中間の領域を観測できる手段として利用されてきた。 J
初音ミク登場以来、彼女をネタにしたさまざまな技術チャレンジがニコニコ技術部を中心に行われている。その1つが、初音ミクのアバターの1つである「はちゅねミク」にネギを振らせるというもの。そして今、はちゅねミクを宇宙に送り込んで動かそうというプロジェクトが進んでいる。 はちゅねミクをロケットに乗せるのは、宇宙ロケットを開発し打ち上げている民間企業のインターステラテクノロジズ。2019年冬に北海道大樹町で打ち上げ予定の「MOMO 5号機」のペイロードとして、「超電磁P様の電子工作製作物」が搭載される。MOMOの3号機は100キロを超える「宇宙」の高度に到達。宇宙から紙ヒコーキを飛ばす4号機は打ち上げ成功とはならなかったが、5号では再び宇宙を目指す。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く