米Intelは8月8日(現地時間)、同社製CPUに脆弱性(CVE-2022-40982)が見つかったと発表した。同社のメモリ最適化機能を悪用することで、CPU内部のレジスタファイルを意図せずソフトウェア側に提供できてしまうという。すでにIntelがアップデートを提供しているが、修正の適用により一部処理のパフォーマンス低下を招く可能性がある。 メモリ内に散在するデータへのアクセスを高速化する命令「Gather」が引き起こす問題という。この脆弱性により、信頼できないソフトウェアが、通常はアクセスできないはずのデータにアクセスする可能性がある。脆弱性の影響を受けるのは第6世代Skylakeから第11世代Tiger LakeまでのCPU。 脆弱性を発見した米Googleの研究者ダニエル・モギミ氏は、脆弱性を悪用することで、同じコンピュータを共有する他ユーザーのパスワード、電子メールのメッセージ、銀
前回拡張命令の説明をしたのは連載25回なので、14年ぶり(!)である……と書いて、この連載がもう10年を軽く超えたことにあらためて気がついた。そりゃ筆者も年をとるわけだ。 それはともかく、今回紹介するのは相次いでインテルが発表したx86(というよりx64)の拡張命令である。具体的にはX86-SとAPX、それとAVX10である。これらについて順に説明していきたい。 16bitモードを廃止して64bitモードに移行する提案「X86-S」 X86-Sは2023年4月に発表された、インテルによる16bitモード廃止に関する提案(Proposal)である。あくまで提案であって、今すぐ具体的に実装するという話ではないのだが、長期的にインテルとしては16bitモードを廃止したい、という意向を示したものだ。 そもそも現状のWindowsの場合、64bit版では16bitバイナリーが一切動作しない。マイクロ
3月3日、インテルのJeff McVeigh氏(CVP&暫定GM、AXG)が“Accelerating Customer Results with Accelerated Computing”なるプレスリリースを出しており、製品ロードマップの変更があったことを明らかにした。 ところで「あれ?」と思った方はおられないだろうか? AXGのGM(General Manager)はRaja Koduri氏だったはずだからだ。実は2022年12月にKoduri氏はAXGのGMから降格されている。現在の肩書はChief Architectである。もっとも、2022年12月まではSVP(Senior Vice President:上席副社長)だったのが現在はEVP(Executive Vice President:上級副社長)で、これだけ見るとポジションそのものはむしろ上がっている(SVPよりEVPが上
AI & ML分野の性能 AI & MLに関しては特に力を入れている部分でもあり、AMXがフルに活用できる分野でもある。といっても、AI/MLと言われているものが要求する性能は、Networkによって違いがある(Photo22)。 Photo22:まぁこれは当然Inference/Trainingによっても差が出てくる部分でもあるし、Sparse/Denseでも異なったりする これを踏まえて、そもそもDDR5の採用やXeon MaxではHBM2eの搭載、さらに演算性能の向上など全般的な性能の引き上げを図ったうえでAMXを搭載し、特に畳み込みでの高速化を図るという形のアプローチになっている。 もともとVNNIで従来比3倍程度まで高速化している訳だが、AMXではこれをさらに8倍まで引き上げており(Photo23)、これで専用プロセッサに迫る性能を発揮するとする。 Photo23:ただ先にもちょ
既報のとおり、米国時間の2023年1月10日、Intelは第4世代Xeonスケーラブル・プロセッサおよびXeon Maxの発表会を開催した。これを踏まえて、もう少し細かい話をご紹介したいと思う。 ダイは3種類 すでに説明した様に、第4世代Xeonスケーラブル・プロセッサ/Xeon Maxでは、 MCC:最大32core XCC:最大15coreのダイ×4のMCM HBM:最大14coreのダイ×4+HBM2e×4のMCM の3種類のラインナップがある。 32coreまでの製品は全てMCCで、34core以上は全てXCCかHBMになる。厳密にいうと、Xeon Maxのローエンド(Xeon 9462)は32coreなのだが、MCCにはHBM I/Fを持つダイがないので、こちらはHBMでの実装となるが、後は全部MCCだ。製品ラインナップを見ると、32core以下はXeon Gold/Silver
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