●「万全な電源系」 電源系担当 宮澤 優 ERG(「あらせ」)の本格的な開発が始まった2012 年にJAXAに入り、基本設計フェーズから電源系の開発を担当しておりました。衛星開発の右も左もわからない状態からのスタートでしたが、OJT(On-the-Job Training)で指導して頂きながら、ERGの開発とともに成長させて頂きました。 ERG の電源系は、基本的に標準バスの「標準品」を採用しており、そのおかげで大きなトラブルが起こることなく開発が進みました。これは、標準バスのおかげであり、「ひさき」など同じ標準バス衛星のレッスンズラーンドをうまく活かすことができたからこそだと思います。ERG の厳しいEMC(電磁適合性)要求に応えるために、標準品の電源系機器にも様々な工夫を施していますので、その一部をご紹介します。太陽電池パドル(SAP)サブストレート(構造部材)裏面には導電性をもつブラ