かねてからシリアルキラーなどの猟奇的殺人犯の多くは、かつて頭に傷を受けていたり、出産時に損傷が生じているケースが多いと言われていたが、女性の犯罪にも脳の傷が関係しているという調査結果が報告された。 カナダのオンタリオ州にある4つの刑務所を対象に行った調査の結果、女性受刑者の約40%に外傷性脳損傷(TBI)の病歴があり、しかもその多くが初めての犯罪を犯す前に発症していたことがわかった。7月17日付けの米学術誌「Journal of Correctional Health Care(矯正施設におけるヘルスケア)」に、調査報告書が発表された。カナダの受刑者における外傷性脳損傷の割合を調べたのは、今回が初めてだという。 近年、頭部への打撃が長期的に心身の健康への悪影響を及ぼし、ホームレス状態や薬物乱用、危険行為、そしてその結果としての収監につながりやすいことを証明する事例が多数挙げられているが、今