さて開票から一夜あけて、今回参院選は与党が改選議席の過半は獲得したものの、改憲推進派が必要とする参院議席数の三分の二には届かずと、関東圏における維新の躍進、れいわ/N国という2大泡沫政党の躍進という小波乱はあったものの、大勢の部分においてはあまり驚きのない選挙結果になりました。一方で、実は私が個人的に注目していた2人の候補が好対照の結果を残し、非常に興味深いと思っています。それが、マンガ/アニメ業界の担いだ山田太郎氏とパチンコ/パチスロ業界の担いだ尾立源幸氏の両名であります。 山田氏と尾立氏は、今回の参院選において自民党が戦略的に野党系からの票の取り込みを狙って担いだ比例代表候補です。山田氏はみんなの党出身の元参院議員で、2016年の参院選で約29万票もの大量得票をしたのにも関わらず落選、長らく在野で政治浪人をされていた人物。対する尾立氏は旧民主党にて参議院議員を2期つとめましたが、同じく