主要国の多くで外出自粛が行われるという第二次世界大戦後初めてとなる事態を招いた新型コロナウイルスの感染拡大ですが、株式マーケットへの影響も甚大でした。特に、欧米で感染が急拡大した3月の変動幅の大きさは「一世紀に一度」の途轍もないものでした。 100年に1度のボラティリティ 米国の主要株式指数であるS&P500の動きからも、マーケットが混乱の極みであったことがよく分かります。S&P500は2月20日に史上最高値を更新しましたが、米国でも新型コロナウイルスの感染が拡大し、NY(ニューヨーク)やカリフォルニア州を始めとして主要都市部がロックダウンに追い込まれたことで、マーケットが大混乱し、最高値を更新してからわずか1ヵ月で30%以上も急落しました。 株価の急落というと多くの人がリーマンショックを思い出すかもしれませんが、当時はS&P500の下げ幅こそ58%と今回よりもはるかに大きかったものの、下