山中 浩之 日経ビジネス副編集長 ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。 この著者の記事を見る
どの山に誰とどうやって登るのか リーダーシップは、チームで仕事を成し遂げるために、そして会社で昇進、昇格していくためにも不可欠な能力です。企業のトップはしばしば「これからは君たちがリーダーシップを発揮してほしい」などと社員に熱く語りかけますし、多くの企業、組織で、「リーダー研修」「リーダーシップ研修」が行われています。 しかし、これほどリーダーシップが求められている割に、求められているリーダーシップの中身がなんとも曖昧です。「あの人、仕事はできるけど、どうもリーダーシップに欠けるんだよな」などと、業務遂行能力とはまた別の能力、人間力や資質のようなものだと思われている節もあります。組織内で活躍していくためには非常に重要な能力であるにもかかわらず、その能力を測る方法も特にないようです。 いったい、リーダーシップとはなんでしょうか? そして、リーダーシップは研修で身につけることができるのでしょう
石巻に置かれたサインボール アメリカはシアトルから届いた朗報に、被災地での彼のサインボールを思い出した。 『岩隈久志 2013・11・23』。白いボールにはこう、黒字で書かれていた。米大リーグのマリナーズ岩隈投手が日米野球で帰国した際、米大リーグ機構(MLB)が主催したイベントに参加したときのものだった。 岩隈投手は先日、2001年の野茂英雄以来、日本人選手2人目となるノーヒット・ノーランを成し遂げた。日曜日、そのサイン入りボールが飾られている石巻市の石巻市総合運動公園野球場に電話を入れてみた。 職員の声が弾んでいた。「そりゃ、うれしいですよ。元楽天で活躍した、私たちのヒーローですから。被災地を思って、がんばっている姿に元気をもらっています」と。 東日本大震災以後、筆者は毎年「3・11」に被災地を車で回っている。昨年のその日、石巻市の市民球場をのぞいたら、偶然、岩隈投手のサイン入りボールを
「ちょっとだけよいものに囲まれて、丁寧に暮らす」高級品は買わないからお金を使っている実感はなく、浪費が知らぬ間に積み上がっていく――。 何となく、何となくお金が出ていく 光文社刊「マート(Mart)」という雑誌が現在注目されているのをご存じだろうか? 食べるラー油ブームや調味料「塩麹」のブームも、この30代向けミセス雑誌から起きたと言われている。Eコマースサイト「ケンコーコム」で、2012年2月の塩麹の注文数は、11年12月に比べて実に約24倍。今、この「マート主婦」の財布の紐を緩めさせることが、メーカーの売上増の近道なのだ。 「マート」の誌面で笑顔を見せているのは、時間に余裕のある30代専業主婦が多い。ひと昔前のミセス雑誌とは違い、「節約」や「家計簿」などの文字は見かけないが、紅茶缶を利用した収納法や、100円ショップで買えるカラフルな小物などがカラーページいっぱいに躍っている。 一方で
報酬1億円以上の役員が411人! 円安による好業績を反映し、1億円以上の役員報酬をもらっている人が過去最高となった(東京商工リサーチ調査)。2015年3月期決算の上場企業のうち、役員報酬1億円以上を受け取った役員の個別開示をしたのは211社、人数で411人。開示が始まった6年目で会社数、人数ともに最高に達した。 特徴的なのは、報酬額10億円以上が過去最多の5人(前年度4人)になったこと。 54億7000万円:オリックス 宮内義彦元代表執行役会長 21億7600万円:三共(SANKYO)毒島秀行代表取締役会長 17億9100万円:ソフトバンク ロナルド・フィッシャー取締役 12億円:岡三証券グループ 加藤精一代表取締役会長 10億3500万円:日産自動車 カルロス・ゴーン代表取締役会長兼社長、最高経営責任者 また、1億円以上開示企業のうち三菱電機が過去最多の23人(前年度18人)に上った。
餡は餃子の命。その餡づくりの過程でよく言われるのが「肉をしっかり混ぜる」ことだが、ここをサボるとどんな痛い目に遭うのか。 まずはほとんど混ぜないものを試食。「ものすごく味が薄い! 肉汁が流れ出てしまったような……」と部員の声。 次に手でしっかり混ぜたもの。「うん、これが餃子!」。確かに、混ぜないものとは雲泥の差。より肉の味を感じる仕上がりだ。最後にミキサーでしっかり混ぜたものを食べてみると……「肉の余韻が長い!」。ミキサーで混ぜることを推奨するプロのレシピもあるが、その理由の一端を見た気がした。 部員間では手の温度で肉がダレるのを防ぎ、肉汁の流出が最小限に止められるのではと推察。とにもかくにもお肉が呆れるくらいこねまくるべし。 材料をドバッと入れて一度に混ぜちゃダメなの? よく餃子のレシピでは「肉をこね、野菜を加えてさっくりと合わせ、最後に調味料を入れる」などと材料を順番に入れるように書い
2020年五輪招致活動の最終プレゼンテーションで、「おもてなし」が日本のソフトコンテンツとして、一躍脚光を浴びた。しかし、おもてなしは以前から一部の経済人に注目されていたのだ。 経済成長期は、均質なサービスで不特定多数の新規顧客を獲得し、シェアを拡大すればよかった。しかし、市場が縮小しているいまは、ターゲットを絞ってロイヤルカスタマーを増やし、収益を高めることが求められる。マーケットを奪い合う(競争)のではなく、顧客とともにつくり出す(共創)時代に入った。そのためのCS(顧客満足)の具体的な有効策が、おもてなしにほかならない。 おもてなしは、単なる接客サービスとは違う。相手に心地よく感じてもらうために、相手の状態を察して、それに適した対応をするべく、気配り、創意工夫をすることがおもてなしの本質だ。「まことの心」、すなわち誠心誠意をもって相手に接することともいえる。 また、おもてなしは、もて
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