日経ビジネス8月24日号の特集「究極のダイバーシティー LGBT」。今回、特集の取材班は数多くのLGBTの当事者に話を聞いた。社会や企業の悪意なき無知や偏見が、いかに当事者のストレスにつながっているか。それを改めて知ることとなった。 学生にとっての悩みの種が、就職活動だ。就活はただでさえ心身の負担が大きいイベント。その上で、LGBTは自らのセクシャリティー(性自認、性的指向)をどのように伝えるかで、悩んでいる。企業の側、特に面接などで学生に接する可能性のある人は、LGBT就活生の悩みをきちんと把握しておく必要がある。 東京都内の有名女子大に通うAさん。体は女性、心は男性のトランスジェンダーだ。風貌だけでは、それとは分からない。体育会系のクラブに入っており、キャンパスではジャージ姿で過ごしていることが多いとあって、周りは誰も不自然に思わないという。 悩ましいのが就職活動での服装だ。感覚的には