すったもんだのあげく、内閣不信任決議案は、あっさり否決された。民主党からの造反は結局ごく一部、党分裂の危機をなんとか乗り切った形だが、早くも次なる「分裂の危機」を抱え込んだ。それは「菅直人首相はいつ辞めるか」をめぐる対立だ。 「いつ辞めるか」問題が急浮上したのは、2011年6月2日昼の衆院本会議直前にあった民主党代議士会での菅首相発言が発端だ。菅首相は、自身の進退について、こう触れた。 「震災への取り組みに一定のメドがついた段階で、若い世代のみなさんにいろいろな責任を引き継いで頂きたい」 「震災対応に一定のメドがついたら辞任する」 この発言は、「震災対応に一定のメドがついたら辞任する」と受け取れるし、そう報道されもした。造反予定組の気運はこれで一気にそがれた。「実質的に首は取ったからもういいや」というわけだ。 この首相発言の「解説」を買って出たのは、前夜まで不信任案に「賛成するしかない」と
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