バイデン次期米政権で財務長官の最有力候補に浮上しているブレイナード連邦準備制度理事会(FRB)理事が実際に指名されれば、オバマ前政権下での中国に対するハト派的なコメントについて議会で厳しい質問に直面する可能性がある。ただ、事情に詳しい複数の関係者によれば、ブレイナード氏は非公式には中国に対してより厳しいアプローチを取っていたという。 ブレイナード氏の過去の発言は中国政府に対して弱腰と受け止められるリスクがあり、貿易不均衡の拡大やトランプ大統領の対中強硬姿勢で一段と敵対的になりつつある政治情勢では弱点となる恐れがある。 長官指名承認採決を行う上院では貿易や人権、軍備拡張主義などの問題で中国に対し共和、民主両党議員とも強硬なスタンスを支持してきている。 元同僚によると、ブレイナード氏はオバマ前政権の財務次官(国際問題担当)時代に中国を為替操作国に認定するため水面下で動いたが、当時のガイトナー財