財務省主計局は11月8日の財政制度等審議会・財政制度分科会で、22年度予算編成で焦点の診療報酬改定について、「マイナス改定」を続けること無くして医療費の適正化は到底図れないと表明した。改定前の水準を起点に、「(医療費が)高止まりしているのであれば躊躇なくマイナス改定すべき」と強調。「そうしたプロセス抜きに診療報酬(本体)の改定率をあげつらう意思は乏しい」とまで言い切った。一方、薬価改定年であっても平均2%強の市場成長している状況に触れ、「医薬品市場が縮小するかのような印象を与えているとすれば、まったく適当でない」と断じ、もう一段の強力な薬剤費適正化の取り組みが必要との見解を示した。 財政審は22年度予算編成に向けて11月中に建議のとりまとめを行う。今年の焦点は薬価・診療報酬改定で、財務省がこの時期に診療報酬(本体)のマイナス改定を主計局が主張するのは、ここ数年の慣例になっている。この号砲を