Webサイトを彩ることだけが、Webデザインの役割ではない。Webサイト上でアピールしたい内容をユーザーへ正しく伝えるには、ユーザーの目的・行動を十分に検討したうえで、高いコミュニケーションを実現するWebサイトに仕上げることが重要課題となる。本特集では、Webサイトを通して伝えたい「メッセージ」を、ユーザーにきちんと届けるためのWebデザインについて考えていく。 Chapter 1 操作しやすいデザインとは
「広告だけで集客する通販」は成功できない「ネット通販は、ショッピングカートを入れたサイトを作ったらできあがり」と思っている人が、今でもいる。メーカー系などで多いようだ。だが、通販というのは初期費用がかかるものだ。従来のカタログ通販でもカタログを作成するのに膨大な費用がかかり、その配布にもコストがかかる。配布先として十分なリストを得るまでが大変だ。こうしたリストをしっかり構築して初めて、ビジネスの土俵ができるという点は、カタログ通販でもネット通販でも変わらない。 「魅力的な商品を品揃えして、リスティング広告を出すしかないじゃないか」と店主から言われることもある。手っ取り早い方法かもしれないが、それでは毎回広告費を払わなければならないから、売れゆきが増えても利益が大きくならない。広告は最初の集客方法にはなるが、1人の顧客で見ると、最初は広告で訪れた人が次に来るときには広告なしで訪れるようになら
まず、図1を見ていろいろ考えてほしい。この2軸は、アクセス解析結果からデータをまとめるための“見える化フォーマット”だ。縦軸と横軸に従って、実測値を置いていくと図ができていく。図上にプロットされている点々が、ここではキーワードを表している。まず横軸は、そのキーワードがサイトを訪れた回数だ。右に行くほどそのキーワードでの訪問が多く、左に行くほど訪問が少ないことになる。アクセス解析においては、多くの場合、「訪問回数の多いキーワード」といった集計結果があるが、これはそのランキングに出てくるキーワードを、図の右から順に点で表しているわけだ。 問題は縦軸である。これは「ゴール貢献率」、いわゆるコンバージョンレートを表している。そのキーワードで訪れたうち、何%の人が資料請求を行ったか、ということだ。たとえば、『アクセス解析』というキーワードで200回の訪問があり、そのうち1人が資料請求をしていたら、こ
訪問者の半数、5,000人が見込み客と考えてみよう。つまり、資料請求を増やすための大きな戦術としては、 直帰している訪問者のうち、見込み客になる人を帰らせないようにするサイトを何ページも見ている人が資料請求に進むようにするということになるだろう。 資料請求する人の気持ちのなかにある“警戒感”資料請求をする、というのを訪問者側の立場で考えると、どんなものになるだろう。一般的に資料請求はフォームを使って行われる。つまり、会社名、部署名、氏名、所番地、電話番号、メールアドレスなどを書き込まなければならないのだ。 物理的には資料を宅配してもらうために、所番地や電話番号も必要なのだが、もしかすると、ここで所番地を書いたがために、ダイレクトメールががんがん届くようになるかもしれない。電話での営業攻勢が始まるかもしれないのだ。個人情報の扱いが粗くて、どこかに漏れ出す危険もあるだろう。そう思うと、入力する
書籍『実践 行動経済学』の内容からSEOを考えるこの記事は、3回に分けてお届けしている。今回が最終回となるが、引き続き『実践 行動経済学』の中からWebサイトやSEOに応用できそうな人間の特性を見ていこう。 利益 vs. 損失よく知られていることだが、たいていの人は利益を得ることに比べると、損失を被ることを強く恐れる(ギャンブル中毒の人では、これがあべこべになっているようなケースも見受けられるが)。 この情報を利用するには? この作用は、「現状を維持したがる」というさらに強力な作用へとつながる。これは、人々が現状のままを維持することを好む理由の1つに過ぎない(単なる惰性も理由の1つだ)が、強力な作用へとつながるものだ。もし君が人を駆り立てて現状を変える行動を起こさせることができれば、引き続き利益を得られる可能性が高くなる。 リンクビルディングにおいては、短期間(おそらく、トピックの関連性が
書籍『実践 行動経済学』の内容からSEOを考えるこの記事は、3回に分けてお届けしている。前回に続いて、『実践 行動経済学』の中で示されている人間の特性と、WebサイトやSEOへの応用方法を紹介していこう。 では、『実践 行動経済学』の中で示されている人間の特性を紹介していこう。どれも示唆に富んだものだ。 選択肢は多ければ多いほど良い?選択肢は多い方が少ないよりも常に良いと考える風潮が(特に公共部門において)広がってきた。その背景にあるのは経済的合理性に基づく主張であり、選択の幅が広い場合とそうでない場合を比べてみれば、前者には後者で利用できる選択肢がすべて含まれているので、前者の方が劣るということはまずあり得ない(選択の幅が広がっても、元々あった選択肢は依然として選べるんだからね)。だから、少なくとも同程度には(おそらくはさらに)すぐれているに違いないという理屈だ。 『実践 行動経済学』で
この本の大前提は「人間の判断は純粋な経済的合理性に基づくわけではない」というものだ(とは言え、『ヤバい経済学 ——悪ガキ教授が世の裏側を探検する』(邦訳、東洋経済新報社刊)や『まっとうな経済学』などの本で提示されているように、経済的要因は大きな役割を果たしている)。※ 『実践 行動経済学』の著者は、選択アーキテクチャという概念を導入している。この用語は、「選択者の自由意思にまったく(あるいはほとんど)影響を与えることなく、それでいて合理的な判断へと導くための制御あるいは提案の枠組み」だと定義されている。この最も単純な例として僕の心に残ったのは、以下のような部分だ。 調査によると、人々がカフェテリアでデザートを取る量は、他の料理とデザートとの相対的な位置関係(場所)に影響されることが示された。「置かれた場所によって食べたくなるデザートの量が変わる」という点について合理的な理由は特にないものの
『MarkeZine』が主催するマーケティング・イベント『MarkeZine Day』『MarkeZine Academy』『MarkeZine プレミアムセミナー』の 最新情報をはじめ、様々なイベント情報をまとめてご紹介します。 MarkeZine Day
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「SEO(検索エンジン最適化)」とは、「検索エンジンのオーガニック検索のトラフィック経由でサイトに訪問者を連れてくること」という意味で広く使われている用語だが、私はこの用語が好きではない。その理由の1つに、SEOと言う用語は、しばしば本来は認められていないリンクのやりとりや検索エンジンスパムとともに語られるからだ。また、SEOコンサルタントはしばしば、エンジニアができるはずの非常に基本的なこと以上はしてくれない。しかし、最も致命的な側面は、「最適化」という言葉によってSEOが最後の仕上げであり、デザインや開発の中心に置くのではなく最後に後づけで行うようなものであると示唆する点にある。残苑ながら、SEOという用語はすでに広く使われているため、印象は固まってしまっている。 SEOは非常に重要である。というのも、一般のユーザー(技術の世界に生きているわけではない人たち)がURLを直接入力できるお
デジタル ポイント フォーラムに、以前グーグルに勤めていたという人物が、ペナルティやインデックス削除の内情について語った。本当にグーグルで働いていたのかはまったく不明だが、言っていることの中にはもっともらしく思えるものもあるので紹介する。この人物は次のようにフォーラムに書き込んでいる。 サイトが一定のクリック率に到達すると人間のレビューが入る。 収入を求めて在宅で働いている主婦や外国人が、グーグルの軍隊であるかのようにサイトをチェックしている。8時間連続でサイトを見続けている彼らのだれかがあなたのサイトをスパムサイトだとみなしたら、そこで終わり。 グーグルはスパムを3つのカテゴリに分けている:スパムを意図していないスパムの可能性ありスパム目的で作られたグーグルがスパムだとみなすサイトとは、サイト全体に大量の広告があるサイト、ポップアップが表示されてそれを消すために4回もクリックしなきゃいけ
あけましておめでとうございます。編集の宮後です。 今年もよろしくお願いいたします。 新年早々、渡部さんとメールで 誰がデザインしているか、気になったものを情報交換。 お正月でも常に「これ誰」しているわたくしたち。 今年はさらにおもしろいものを追求していきます。 新年初これ誰ネタはこちら。 鳩山首相のブログ「鳩cafe」。 http://hatocafe.kantei.go.jp/ 「ちゃんとデザインされてる!」 と驚いてみていたら、 これ誰の答えがわかりました。 デザインはcanariaの徳田祐司さん。 質の高いアートディレクションで、 デザイン誌でもよく取材されている方です。 やるなあ、民主党。
(心のノート 中学校 平成21年度改訂版 19ページより抜粋)。 清々しいほど健全な教えで、アラフォーの私でも「そんな強い力」の入手方法を知りたくなります。私の友人は「あるべき心の見本市」という主張にこう反論しました。 「道徳ってそういうものじゃない?」 新年、最初のコラムはホームページの「あるべき心」について。 強制されるコンテンツ道徳教育についての是非は本稿で論じるものではりませんが、「内心の自由を侵す」とし「道徳」を強制することに反対する人や団体がいます。私は一般論として「教育」に一定の「強制」は必要と考えます。たとえば、かけ算「九九」の暗記を強制されますが、これにより割り算や分数を理解する基礎体力が身につき、大人になってからスーパーマーケットで「3割引」の価格を瞬時に計算できるようになります。つまり基本や基礎の強制は本人のためという考えです。そしてそれが後の教育の「よすが」となりま
「平均ページビュー数」の持つ意味は重い一般のサイトでも、「1人当たりの平均ページビュー数」は重要な指標だ。どんなにたくさんの訪問者が訪れても、1ページしか見ないで帰ってしまう人が多ければ、資料請求などのコンバージョンが発生しないのはもちろん、見せたい商品情報や企業情報などがまるで見られていないということになる。今のWebサイトでは、平均6ページぐらい見られているサイトが多いのだが、資料請求や商品購入を行った人に限って平均をとると、15~20ページも見ているのだ。 サイトの訪問者は、ページにあるリンクやボタンをクリックして、次へ進んでいく。今いるページから、より望ましいリンクやボタンをクリックして進んでいるはずだから、クリックして表示されるページは、「自分で選んだ、より良い情報」だということになる。次々に進めば、ますます良いページを見ていることになる。だから、企業サイトにおいて、平均ページビ
このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネットグループ(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※表示価格は、全て税込です。 ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 日本のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 2023年10月時点の調査。
このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネットグループ(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※表示価格は、全て税込です。 ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 日本のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 2023年10月時点の調査。
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