※インタビュー前編「今後3~5年もスマホ向けが好業績を支える」はこちらから スマホに続いて、車、医療、エネルギーを強化 「スマートフォン依存度が高いことは問題だとは決して思わないが、スマートフォン以外の注力用途でのプレゼンスが上がっていないことが問題だ」 こう語るのは、村田製作所取締役常務執行役員の中島規巨氏だ。スマートフォン向けの電子部品/通信モジュールで業績を伸ばす村田製作所は今、スマートフォン向けビジネスに続く成長領域での事業強化を進めている。成長領域とは、自動車、医療、そしてエネルギーだ。 2016年7月には、エネルギー事業の強化の一環として、ソニーの業務用電池事業を2017年3月末をメドに買収すると発表した。1991年に世界に先駆けてリチウムイオン電池を商品化するなど、歴史、実績のあるソニーの電池事業だが、近年は赤字に苦しんできた。競争の激しい世界電池市場で、電子部品メーカーの村