水素・燃料電池実証プロジェクト(JHFC)事務局は27日、東京・芝大門の日本自動車会館で、今年度より新体制となったJHFCプロジェクトの事業説明会を実施。これまでの実証試験成果をはじめ、燃料電池自動車(以下、FCV)の動向、水素インフラの動向などについて報告した。 会場では各自動車メーカーのFCVの試乗会も行なわれた まず、FCV(Fuel Cell Vehicle)開発の背景について短く触れておこう。日本のFCV実証試験は、欧米諸国に次いで2002年から準備期間を設け、現在は技術実証と社会実証を併せ持つ第2フェーズへと入っている。また、2008年7月の北海道洞爺湖サミットでG8・主要8カ国は、2050年までに二酸化炭素排出量の半減を目標(Cool Earth 50)に採択することに合意。この目標に対し日本の経済産業省などは、効率の向上と低炭素化の両面から、二酸化炭素の大幅削減を可能にする