イギリスの科学者が、音楽に関する大変興味深い実験を行っているのでご紹介したい。その実験とは、完ぺきな音楽をつくるために旋律を進化・成長させるというものだ。正確には、完全ならポップスサウンドを作ろうとしている。 この実験の興味深いところは、ダーウィンの「進化論」、優勢保存の法則(優れたものが残り、劣ったものが淘汰される)に基づき、親となる旋律の良いところを子の旋律に引き継がせているのだ。現在も実験は進行しておりすでに2513世代まで進化しているという。 実験を行っているのは英インペリアル・カレッジ ・ロンドンの研究チームだ。ループサウンドを作り7000人のネットユーザーに協力してもらい、意見を求めながらサウンドに変化を与える実験を実施した。ネットユーザーが良い評価を下したサウンドについては、その良いところを引き継ぎ、悪い点は切り捨てていく。こうして「親旋律」から「子旋律」へと、どんどん良い