だしの香りに誘われて、思わず手を伸ばしてしまうコンビニのおでん。ジャーナリストの鵜飼克郎氏が、その動向についてレポートする。購入時に、意外な裏ワザも存在するようだ。 * * * 店舗での販売方法も変化している。かつてはセルフ式が主流だったが、近年は店員がおでんを取る方式に移行しつつあるという。 「セルフ式は具材を崩されたり、衛生面の問題や計算がしにくいという問題がある」(コンビニ店長) また、コンビニジャーナリストで『コンビニだけが、なぜ強い?』(朝日新書)の著者である吉岡秀子氏は、 「店員が“声掛け”をして容器によそうことで、お客がおでんを余分に買ってくれる効果もあります。また、地元の方々とのコミュニケーションも生まれるなど、様々なメリットがあります」 コンビニにとっておでんは、客との会話を生む数少ない商品でもあるのだ。 この“声掛け”により生まれたのが前述したファミリーマートの『つゆだ