何よりも深刻だったのは、藤原さんの感染が発覚したことで、同居する家族が濃厚接触者と認定されたこと。息子は今年中学3年生で高校受験を控えていたが、濃厚接触者ということで、私立高校の受験が予定通りにできなかったのだ。 「私立はあくまでも公立校の滑り止めでしたが、息子はかなりショックを受けていた様子です。ちょうど、若い世代の感染者数が増えたことで、受験日は別に設定されたのですが、親父のせいだと思っているに違いありません。息子の前でも『コロナなんか大したことない』と話していたのに、大したことになってしまった」(藤原さん) 受験資格を失ったのではなく救済措置があったのが救いだが、子供の進路に関わる重大事に発展してしまったのだから「大したことない」などとは口が裂けても言えない。だが、自身の店で、客に向かって「コロナなんて気にしない」と豪語するのは気持ちがよかったし、客も大いに納得してくれていた。万一感