差別を助長するとして一時絶版された童話『チビくろサンボ』のパロディ本が、『新チビくろサンボ』というタイトルで出版され、その内容が国際的な問題に発展しつつある。黒人だけでなくイスラム教徒への蔑視もふくまれていることから、イランのホメイニ氏は著者に対して死刑を宣告し、1000万ドル(約12億円)の懸賞金をかけた。出版社はすでに倒産している。 現在問題になっているのは、アメリカのオニオン出版が昨年末に売り出した『新チビくろサンボ(New-little black Sambo)』。基本的なストーリーは『チビくろサンボ』と同じだが、最後にトラと一緒に走り回ったサンボがバターになってしまう。その後スーパーで、そのバターを買った白人女性が「こんなに黒いバター食べられないわ」と言って、ゴミ箱に投げ捨ててしまう。ゴミ箱の中には、黒人のほか、アジア人、ユダヤ人のほか、ムハンマドを思われる人物が含まれており、