----河野さんの経歴からお聞かせいただけますか。 1997年に入った会社がニフティというプロバイダ。まだパソコン通信の時代ですね。最初はサポート部門に入りました。半年間は朝から晩までお客さんの電話を取り続けました。幻聴が聞こえるくらい(笑)。今にして思うと、困っているお客さんからいろんなことを聞けたことで、お客さんの感覚が身に付いたと思います。 ----お客さま視点というのは、まさにマーケティングの基本ですね。 そう。プランナーに限らず専門職の人は、仕事に慣れるにつれて素人の感覚を忘れてしまいがちなんですよ。新しいものを作ったり、考えたりする時にいつも初心者の気持ちになれるのは、この経験が生きているからだと思います。で、3年目にマーケティングの部署に移って、それから会社は変われど、ずっとマーケティング畑にいます。ニフティでマーケティングの仕事をしたときに気付いたのは「プロバイ