中国への女性誘拐が急増しているミャンマー北部の町ムセの国境ゲート。奥は中国雲南省・瑞麗=2006年11月(共同) 中国誌、中国経済週刊の1日付最新号によると、中国雲南省と国境を接するミャンマー北部で中国へ誘拐される女性が急増している。背景には中国農村部の深刻な嫁不足があるという。 国境の町、雲南省・瑞麗の警察当局者は、2008年に救出しミャンマー側に引き渡した女性は87人、09年は268人に上ったが「氷山の一角にすぎない」と認め、誘拐されたことを家族も気が付いていないケースが多いと指摘した。 安徽省、湖北省、河南省など発展の遅れた農村部で、結婚相手を探す高齢の未婚男性が多いことが「誘拐多発の主な原因」と雲南省の警察当局者は話した。 女性は1万元(約13万円)〜5万元で取引され、嫁として売られるほか、風俗店に売り飛ばされることもある。両国に誘拐、輸送、引き渡しなどのネットワークがあり、誘拐が