いまここでできること、というテーマに、あるお話を思い出しました。 それは、「スローライフ」提唱の先鞭でいらっしゃる 明治学院大学教授の辻信一先生 から、すすめられた書籍のお話です。 野草手紙 ~独房の小さな窓から /ファン・デグォン ¥1,785 Amazon.co.jp アメリカ留学中の1985年、身に覚えのないスパイ容疑で 国家安全企画部(現韓国国家情報院)に逮捕、無期懲役の宣告を受け、投獄から5年、 ファン・デグォンは心身ともに疲弊し、もはや生きる意味を見失っていた。 そんなときふと目にとまったのが、 刑務所の片隅にうごめく虫や人知れず咲く野草の生命の営みだった……。 1985年に大統領だった全斗煥政権の方針によるスパイ狩りで 冤罪により、北朝鮮のスパイ容疑をかけられた著者は、 1年に渡る激しい拷問と取り調べのあとに、刑務所に入ります。 最初は、ビタミンも薬剤も不足している刑務所の中