ギリシャ・ラリサ近郊で起きた列車衝突事故の現場(2023年3月2日撮影)。(c)Sakis MITROLIDIS / AFP 【3月3日 AFP】ギリシャで今週発生した同国史上最悪の列車事故は「起こるべくして起こった」もので、歴代政権の慢性的な失策を露呈していると関係者は指摘する。 2月28日に中部ラリサ(Larissa)で起きた事故の原因は、駅長が線路のポイント切り替えを行わなかったためとされている。350人以上を乗せた旅客列車は貨物列車と正面衝突。これまでに57人の死亡が確認されている。 過失致死罪に問われている駅長(59)は責任の一部を認めているが、弁護人は「木の背後には森がある」と語り、他にも要因があると主張した。 国営放送ERTによると、駅長はわずか3か月の研修の後、40日前に着任したばかりだった。 ■数十年にわたるずさんな管理 山がちなギリシャの鉄道網は総延長2552キロと、そ
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