首相の靖国参拝を巡っては、以前から「問題解決」の方法としてのA級戦犯分祀論がある。だが、現在の靖国神社は、一宗教法人だ。政治が「分祀」せよと圧力をかけることは、それ自体、憲法の政教分離原則に反することになろう。「分祀」するかどうか、あるいは「分祀」できるかできないかなど、祭祀の内容を解釈するのは、一宗教法人としての靖国神社の自由である。ただ、国内にはさまざまな宗教・宗派があり、現実に、宗教上の理由からの靖国参拝反対論も多い。靖国神社が、神道の教義上「分祀」は不可能と言うのであれば、「問題解決」には、やはり、無宗教の国立追悼施設を建立するしかない。小泉内閣の誕生した2001年、福田官房長官の私的懇談会が、戦没者の追悼のあり方について検討を進め、翌年には国立、無宗教の追悼・平和祈念施設の建設を提言する報告書をまとめている。どのような施設にするのか、どう追悼するのかといった点で、報告書は具体性に
おすすめの城<No.8> 熊本城(近世・平城) 言わずと知れた築城の名手加藤清正が、当時の最先端技術と労力を投じて築いた名城。関ケ原の合戦のさなか1601年から7年の歳月をかけて、茶臼山と呼ばれた丘陵地に築城。 熊本城といえば「石垣」、通称武者返しと呼ばれ、下はゆるやかで、簡単に登れるように見えて上に向えば向かうほど反り返りが激しくなり、登ることができない作りになっている。 約98万平方メートル、周囲約5.3キロメートルの広大な敷地に、大小の天守を始め、櫓49、櫓門18、城門29を備えた広大な城郭。西南戦争によって天守を含め、多くの建物が焼失したが、宇土櫓など、築城当時の建物も残っており、13棟が国の重要文化財に指定されている。 2016年4月に発生した熊本地震により、石垣を始め、天守、櫓など、広範囲に被災したことは記憶に新しい。日本が誇る名城の一日も早い復興を切に祈りたい。
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