北京五輪の開会式の際に、テレビ放送された花火で描いた巨人の足形の映像は、コンピューターグラフィックスによる合成映像だったと、英国のデーリー・テレグラフ紙などが11日までに伝えた。 映像は、開会式の開始直後に、北京市中心部の上空に巨人の足形のような形で花火が打ち上げられ、天安門広場から五輪メーン会場、国家体育場(愛称・鳥の巣)まで、“巨人”が歩いて近づく様子を表現していた。 同紙などによると、五輪映像効果担当者が、合成映像と認めた。1年近くの時間をかけて作製したものだという。 担当者によると、映像は55秒間で足形は計29個あったが、「鳥の巣」上空で最後に打ち上げられた花火を除き、残りは特殊映像だった。ヘリで実際に撮影したように見せ掛けるため、細かい振動があるように映像処理したという。(共同)