長崎県対馬市の観音寺から同県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」が2012年に盗まれ韓国に持ち込まれた問題で、返還を求め訪韓中の同寺前住職、田中節孝さん(69)が15日、像は「倭寇に略奪された」として所有権を主張している中部瑞山の浮石寺を訪れ、寺の関係者と面会した。 田中さんによると、面会では双方が所有権を主張し、見解の差は埋まらなかった。田中さんは面会後、「多くの日本国民が返還を期待している旨を伝えた。同じ仏教徒として解決したら仲良くしたい」と話した。 菩薩像を巡っては13年、中部の大田地裁が浮石寺の主張を認め、韓国政府による日本への返還を差し止める仮処分を決定、大田の国立文化財研究所が像を保管している。 大田地裁の仮処分の執行から今年2月で3年が経過、韓国政府は法律上、仮処分の取り消しを申請できる状態となっている。だが浮石寺は4月、韓国政府に対し、菩薩像の引き渡しを求める訴訟を起こした。(
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