■ノーベル賞が出そろった。今年はノーベル文学賞は日本の村上春樹氏かも、と一瞬どきどきしたが、残念でした。実は私は個人的に、もうひとつ、どきどきしながら見守った賞がある。ノーベル平和賞。191人の候補者中に、ウイグル人権擁護活動家の亡命ウイグル人女性、ラビア・カーディルさんがノミネートされていたのだ。結局、選ばれたのはバングラディシュの銀行家、ムハマド・ユヌス氏。日本も中国もとれませんでした、ということで、今日は中国とノーベル賞の話題をとりあげたい。 ■学問・文化の発展は精神の自由があってこそ 中国にノーベル賞が取れないわけ ■ラビアさんノミネートについては、産経紙面でも紹介した。ネットには転載されなかったので、ここでもう一度、紹介。 ■ラビアさんは58歳、新疆ウイグル自治区がまだ「東トルキスタン」と呼ばれていたころ、アルタイの中流家庭に生を受けた。共産党軍の侵攻後、貧困を抜け出るために