8年ぶりに全面改訂された「三省堂国語辞典 第八版」に、「麻辣(マーラー)」という言葉が新語として掲載された。麻辣とは、舌がしびれるような花椒(中華山椒)と唐辛子による2種類の辛さで構成された中華料理の味つけで、四川料理でよく用いられる。もちろん掲載された背景には、麻辣のブームがある。 このところブームはさらに本格化しており、それを象徴するかのような興味深いイベントが開催された。12月15日、都内で授賞式が開かれた「第1回麻辣グランプリ」という食品コンテストだ。 麻辣グランプリは食品業界ではなく、消費者が選ぶ食品コンテスト 同コンテストは「本場の麻辣の味が日本に浸透し、正しく伝わる!」ことを掲げて、「麻辣連盟」という団体が企画したものだ。麻辣連盟は、すでに2017年から「四川フェス」という食のイベントを催しており、これまで日本の麻辣ブームを牽引してきた。 麻辣の代表的な料理としては麻婆豆腐や