ヘッジファンド投資家で世界的な金融危機を見越した取引で成功したマイケル・バーリ氏は、イーロン・マスク氏率いる米電気自動車(EV)メーカー、テスラの株価が下げる方向にかなり賭けていた。 バーリ氏が創業し、最高経営責任者(CEO)を務めるファンド運営会社サイオン・アセット・マネジメントが米証券取引委員会(SEC)に17日提出した株式保有報告書「フォーム13F」によれば、同社はテスラ株80万100株に対するプットオプション(売る権利)を3月末時点で保有していた。 世界的な金融危機での住宅ローン証券下落に賭けた投資で注目されたバーリ氏は、マイケル・ルイス氏のベストセラー「世紀の空売り」(原題:ザ・ビッグ・ショート)でも取り上げられた。 テスラ株は1年間続いた値上がり局面で約700%急騰し、今年1月26日に終値ベースの最高値883.09ドルを記録した。しかしその後は反落し、今月17日の終値は576.